有職麗華

ほぼ自分の感想推測憶測の記録用

ファンタジー冒険活劇ミュージカル リューン〜風の魔法と滅びの剣〜 2幕

二幕

 

映像

地図の絵。波の音、風の笛の音。 ルトフの里からたたら島に舟で向かう映像。

たたら島

~600年雨が降り続けている奴隷の島~

奴隷労働歌

♪たたらの島はリズムの島 鉄打つ音に 屋根に雨水弾けてパンパン 祭り騒ぎの仕事場さ ほらもういっちょ ほら完成だ ほら自慢の一品 すぐに盾槍武器戦争

 

 たたらの島は 武器屋の島 魔法滅びて商売繁お盛 600年の止まない雨 だけど先行き曇りなし

     600年のところから上手からフローエルカ

      ファンルンが出てくる 。キョロキョロしな

      がら歩き回る。かわいい。 キョロキョロし

      て下手にはける。

 ほら名腕だ ほらどうですか ほら奴隷でちょいと 遠慮しないで試し斬り

 ほらもういっちょ ほら戦争だ ほら千客万来 種類豊富だ義手義足

 

ファンルン「おいなんでこんな島立ち寄ったんだよ」

エルカ「ふん」

ファンルン「えー早く出ようぜ」

エルカ「私たちにも武器が必要でしょ」

フロー「ほら、 それにダイス先生からこの島にいるカーロンって人に会えって言わ れたし」

ファンルン上手にある義手義足の売り場? から義手を取りエルカの背後から義手でトントンと叩く。 振り向くエルカ

エルカ「わぁっ!!ちょっと!!ふざけないでよ!!!」叩く

ファンルン「えーふざけさせてよぉ~」

ここは完全中学生(どちらも)

♪ほら名腕だ ほらどうですか ほら奴隷でちょいと 遠慮しないで試し斬り

 ほらもういっちょ ほら戦争だ ほら千客万来 種類豊富だ 義手義足~

はぁっ!

 

幕変

ダナトリアと仕えている魔法道具遣いクラートン、島の長カローン

映像文字でドルデン

義足の調子を見ているダナトリア

カーロンにどうかと聞かれる

ダナトリア「悪くない」

カーロン「ありがとうございます。」

ダナトリア「もう一つのものを」

ドルデンの魔剣を持ってくる

クラートンが魔法をかけると光る

カーロン「さすが魔法使い様でございます」

クラートン「まさか。魔法道具遣いだ。ただの。 少し折れにくくした剣を。まじないレベルは」

ダナトリア褒める

クラートン「幸せ。ありがたき」

ダナトリア「これがドルデンの魔剣か」

カーロン「はい。無敵!というわけにはいきませんが、 この島でできる最高の技術を駆使しました。 つまりこの星一と言っていいかと」

ダナトリア「滅びの剣を除けばな。試し斬りはできるか?」

カーロン「もちろんでございます。ただ今準備いたします」

去るカーロン

クラートン「風の魔法使いを滅びの剣は殺しに行くでしょう。 天敵は奴のみ」

ダナトリア「風の魔法使い」

クラートン「生みの親ですから。滅びの剣の。初めて成長する。 親を殺して。ヒヒヒ」

カーロン「ダナトリア様!申し訳ございません! 試し斬りの奴隷が逃げ出しました! すぐに探してまいりますのでしばしお待ちを!」

 

うろうろしているフローエルカファンルン

ファンルン「どうだった?カーロンは?」

フロー「この島の長らしい。向こうに家があるって」指さす

 

ミリアンが走ってくる

ミリアン「あーーー!ごめんなさい!」下手からくる

エルカ「ねえ!ねえ!カーロンって人知ってる?」

ミリアン「お願い!何も言わないで!」上手にはける

三人????

追いかけてくる島の人達

何も聞かれてないのに

ファンルン「知りません」

フローはあちゃーという顔エルカはバカ!という顔している

カーロン「なんだ?」

エルカ日替わり

エルカ①「あっちに!顔のまぁ~るい子ですよね? あっちに行きました!あっちに」

 ②「あっちに!顔のまぁ~るい子!行きましたよ!」

カーロン、エルカを指さしながら

カーロン「お前もまぁるい」

エルカ「うん。まぁるい。(笑いこらえながら)あっち。あっち」

 ③「あっちに!顔のまぁ~るいですよね?行きました! 私も丸いけど…(小声で)」

みんなエルカに言われたセンターの方に行く。 一人上手の方にくる。通せんぼするエルカあっち!あっち!

コーリオ「ミリアン!ミリアン…!いるんだろ? カーロン様のところへは私が行ってくる。 だからこの島から逃げるようなことだけはやめてくれ…! なぁにあと一本ずつ手足はある。 すぐに新しい義足作ってもらうから」

ミリアン「お父さん…お父さんごめんなさい。やっぱり怖くて。 何度も何度も練習したのにやっぱり怖くて…」

エルカ「あのぉ。なにかあったんですか?」

ファンルン「エルカ」余計な事に首突っ込むなって声色

フロー「あの、僕達よそからきました。カーロンって人を探しに。 その人に剣を売ってほしいから」フォローするように説明する

コーリオ「そうですか。よかった。なら今日は手も足も売れる」

ミリアン「お父さん!」上手から出てくる

ファンルン「あ、出てきた」

隠れなくていいの?という雰囲気だすフローとエルカ

ミリアン「ごめんなさい。私、頑張るから! 全然痛くないの知っているから!大丈夫!」

エルカ「ねぇ、それってどういうこと?」

コーリオ「私達は奴隷なんです。 お金が必要な時は試し斬りを自分の手足でするんです」

エルカ「試し斬り?」

フロー腕をみながら「あの、それって…」

コーリオ「えぇ、今までに2回やりました。妻が病気で…」

♪いつか虹が見たい

コーリオ 誰も逆らえない 運命のさだめに 雨に向けて唾吐けば 顔に落ちてくるように たたらの子はたたら 常に武器を作り 奴隷の子は奴隷 試し斬りされる

 

 清き神よ なぜおいら 

    奴隷に選んだんだい 斬られるのは足や腕

 でも痛むのは 心

 

 

ミリアン 清き神よ どうすれば この雨は上がるんですか あたしたちを哀れんで

 また天が涙 こぼすから

奴隷たち 雨が止んで虹がかかればこの運命も変わるだろう 二本の手が残っていれば

 空見上げて祈れるから

コーリオ いいさ 痛みなんて すぐに消える

ミリアン もし奇跡が起き

奴隷たち 雨が止んで虹がかかれば この運命も変わるだろう

 

スポットライトで虹色を作る

なんにも言ってあげられないしてあげられない3人はうつむくようなことしかできない。

 

カーロン後ろ上手からやってきてセンターにくる「見つけた! 呼ばんか!」

コーリオ「あぁぁぁ。ごめんなさい。 やっぱり娘は勘弁してもらえないでしょうか。 変わりに私の腕で試し斬りを…!」

カーロン「お前のそんな痩せこけた腕では話にならない! 若いふくよかな腕で試してこそだ!」

エルカ、ぷっちーんと来る「そんなに! 試し斬りをしたいなら自分の腕を斬ればいいじゃない!」

慌てるフローとファンルン

カーロン「誰だ?」

コーリオ「カーロン様!その人達は!」

フロー「カーロン!?」

カーロン「いかにも」

フロー「あの!ダイス先生から聞いたんです!あなたの作る魔剣、 ドルデンの魔剣。それがあれば滅びの剣に勝てるって!」

カーロン「珍しいこともある。二人目じゃ」

フロー????

下手から現れるダナトリア

ダナトリア「考えることは一緒だな。お前もこの剣がほしいのか。 おい。もうお前はいらない。こいつらで試し斬りさせてもらう。 ルトフの民この失った左脚(マントをめくって義足の左脚を見せる )の代償はお前たちに払ってもらう」

フロー「ダナトリア…!!さん…覚えてないかもしれないけど、 僕とリューン・ダイは10年前の新月戦争で里の仲間や両親をあな たに殺された」

ダナトリアに向き合う

ダナトリア「それがどうした」

ダナトリアの真ん前に来るフロー、それを止めるファンルン。 短剣を二人のあいだにいれつつフローを抑える。 なんも気にしないフロー。

フロー「あなたの脚の代償は僕が払っても構わない。ただし、 滅びの剣のことは僕に任せてもらえないだろうか」

ダナトリア「どういうことだ」

距離を詰め歩くフロー

フロー「リューン・ダイを殺すのは僕だ!」

ダナトリア「リューン一族の生き残り」

フロー「そうだ。 あいつはあなたを殺すまで殺戮をやめないだろう。 世界を滅ぼす気だ。

ぼくは代償とか復讐とか、征服とか正義とか、 報復とかそういうのはよくわからない(興味はないけど?)。 ただ、リューン・ダイを助けてあげたいんだ」

ダナトリア「殺すことでか」

フロー「あぁ。そうだ!」

ダナトリア「おもしろい。よかろう。この剣はお前に譲る。 ただし、試し斬りはさせてもらう。…お前の体でな」

フロー後ろを見る。誰もいないのを確認自分だと確信。

フロー「…いいよ」

エルカ「リューン・フロー!!」

抑えられるリューン・フローとエルカ

コーリオ「旅のお方!早まるな! 私たちのことは気にしないでいい!」

フロー「これはあなたたちの為じゃない。自分の為なんだ」

カーロン「試し斬りじゃーー!おい!お前達!」

エルカ「やめて!お願い!あっ!(エルカ突き飛ばされる)」

カーロン「♪みっぎて ひだりって 右脚 左脚 どこがいい?」

フロー「この先歩けなくなるのは困るから…左の腕がいいな(左腕にしてもらっていいかな)」

カーロン「左腕だ!」

左腕を台に押し付けられるフロー、 怒るエルカとファンルン奴隷たちに抑えられている

カーロン「義手の準備!」

クラートン「面白い奴だ、実に」

フロー「エルカ、大丈夫」エルカにも自分にも言い聞かすように

ファンルン「代償は俺たちのもんだからな!!!」

ダナトリア「うりゃーーーー!」

エルカ「リューン・フローーーーーー!!!!」

暗転

 

ミリアン「お父さん…」

コーリオ「あの人たちのおかげでお金が手に入った。 これで当分大丈夫だ」

ミリアン「ねぇ、どうしてこの雨やまないの…?」泣きながら言う

 

コーリオ「それがこの島の定めだから…」

後ろでフローエルカファンルン歩いている。

センターでスポットライトが当たり風の笛を吹くフロー。

 

♪いつか虹が見たいREPRISE

コーリオ 雨が止んで 虹がかかった この運命もきっと変わる

ライトで虹がかかる

 

ファンルン「なーんでお金まで渡しちまうかなぁ~ お前の腕の代金だろうが!」

フロー「だってあの人たちの生活が!」

ファンルン「このお人よし!」フローの義手持つ

フロー「いたたたた!」

エルカ「あぁ!ちょっと!あんたとは違うのよ!」

フロー「僕はこの剣があれば十分だ!…これでリューン・ ダイを助けられる!」

フローは希望に満ちた目、 エルカはそんなフローを慈しむような眼差し、 ファンルンはわかんねぇな… って感じ三人で上手に歩いているダンジョンみたい…

幕変

砂漠の中を歩くダイス

 

♪それは幻なのだろうか

時だけが流れ去る 死ぬことも出来ぬまま 時だけが流れ去る 死ぬことも出来ぬまま~

 

砂漠の中で倒れるダイス

 

オビオテ族の会話は外国語でスクリーンに縦書きで字幕

ラシッド「目覚めた」

水を出される。奪うように受け取り勢いよく飲むダイス

水のお礼をいう「オビオテ族…?」

 

ダイス「私はダイス 怪しいものじゃない 助けてくれてありがとう」

「旅人は何者だ?」

ダイス「風の魔法使いを探しています」

「風の魔法使い?」

「そんなものはとっくにいなくなった」

ダイス「滅びの剣が蘇った」

「なんの話?」

「さぁ、元気になったのならここから出て行ってくれ」

「もう1000年以上前の人物だ」

ダイス「私も1000年以上生きています。風の魔法使いに“死” を奪われた。それ以来死ねない」

「おもしろい! この人面白いから今晩だけでも泊めさせてあげよう!」

「いいだろう」

「名前は?」

ダイス「ダイスといいます」

「あなたじゃなくて風の魔法使いの名前だよ。 見つけたら願い事叶えてくれるかな」

「願い事?」

「僕、戦士になりたいんだ!」

「戦士?」

「奪われた国を取り戻すんだよ。 バラバラになったみんなを呼び戻してまた前と同じように暮らすん だ」

ダイス「リューン」

ダイス「それが風の魔法使いの名前です」

スクリーンに小さく竜のシルエットが飛んでいる。

赤い大きい竜がテントを奇襲する。

ダイが上手からゆっくり歩くようなしぐさで出てくる。

竜をやっつけるダイ。

オビオテ族みんな歓喜。ダイに近づこうとする。

ダイス「だめだ!その男に近づいてはいけない!」

ダイ、斬りかかる。残虐が始まる。

ダイス「リューン・ダイ!」

ダイ「ダイス先生!」

魔獣「全てお前のせいだ」

ダイ「自分でもわからないんだ!」

魔獣「何しに来た」

ダイ「頼むから来ないでくれ!」

魔獣「ダイスお前は俺が何者か分かって来ているのだろうな」

ダイス「あぁ、お前を倒せるのは風の魔法使いしかいない! 彼を探し出す!」

魔獣「風の魔法使い…そんな奴はもういない。 この世界にもう魔法使いはいない。そう教えてくれたのはダイス、 お前だ。」

ダイス「しかし、魔法の道具はまだ残っている」

魔獣「そんなものが何の役に立つんだ」

ダイ、ラシッドに2回撃たれる。

魔獣「そうだ…その憎しみだ!その声だ!その音だ! それがもっとほしい!もっと俺を憎め!世界を憎め!」 ラシッドに向き合う

ダイス「やめろぉーーーー!」

ダイ「ダイス先生!やめてくれ!本当に俺は、あんたを…!」 懇願するように

ダイ(魔獣)「殺せるんだぁっ…」魔獣に憑りつかれている、 サイコパスな顔、声とても怖い

ダイスを襲うダイ(魔獣)。その時、 下手スロープ上でフローが出てくる。

フロー「りゅーーーーーン!」左手伸ばして叫ぶ

叫んだあとフロー、エルカ、 ファンルンゆっくり回るようにして寝転がり焚火焚いて寝てる体に なる。(上手からフローエルカファンルン並び)

エルカ「どうしたの?」

フロー「ダイが…泣いている。その声が聴こえたんだ」

エルカ「フローのその力… 遠くの声が聴こえる力ってもしかしたら魔法なんじゃないのかしら ?だったらすごくない?」ワクワクするような感じで

フロー「でも…聴こえてもそれをどうすることもできない。 だから聴くしかない」

エルカ「音痴な人って耳が悪い人なんだって。 そんだけ耳が良ければ…(声をエセインタビュアーみたいに変えて マイクもってしゃべり、フローにマイク向けて)フローくんはこの 星一番の歌い手ですねぇ」

フロー、フッと笑うフロー。

フロー「まぁ、そうだったら良かったんですけどねぇ~」 とノリノリに答える。日によっては「やめてよ」 と笑いながら否定する。

エルカ「そうだ。あの時も。 ファランディーアの泉で私が滅びの剣を抜いちゃった時もダイが抜 いた時もどっちもフローが歌を歌ってくれて風の魔法で止まったじ ゃない?フローの才能はそこよ。フローはさ、 あの歌で滅びの剣をやっつけられるんじゃない?」

フロー「あの歌!ダイス先生から教えてもらったんだ。 風の魔法の歌だって。」

エルカ「風の魔法の歌?」

フロー「うん」

エルカ「あ!風の魔法!あぁ、今なんか思ったんだけど、 わかんなくなっちゃった。ははは」

フロー「…ありがとう。エルカ」

エルカ「どうしたの?」

フロー「調和の3はきっとエルカのことだ。 エルカがいてくれたらなんでもうまくいくような気がする!」

エルカ「ちょっと褒めすぎ!」照れながら

フロー「いつかさ…ま」エルカが食い気味に言う。

エルカ「またみんなで舞台をやりたい。でしょ?」フフンッ♪ って感じ

フロー「うん」

エルカ「そうしよ!一角狼座必ずまた復活させよ!… でもその前に寝よ…明日には風の洞窟に着くわ…」

フロー「世界の果て、と呼ばれる場所。そこにダイがいる!」

エルカ「おやすみぃ~」

フロー「おやすみ。エルカ」 ちょっと言葉の底に愛しさが出てる優しい感じ。

3人とも寝る。スクリーンに別の3人の人影。 コソコソと歩き回り右へ左へ。そしてフローとエルカの2人が寝た のを確認して動くファンルン。3人の人影に合流するかのように歩 きだす。

 

幕変

ダイと魔獣

♪滅びの剣

魔獣 最強ノ戦士ヨサァ迷イカラ目ヲ醒マセ ソノ身体渦巻ク炎ト共ニ神トナレ

 残虐ニ脅エタ モウアノ夜ノオマエジャナイ

ダイ だけど ナゼだ ナゼみんなを 殺さなきゃならない

魔獣 ソノ代償ハ 血デ払ウ ソレガ運命(サダメ)

 

殺陣

 

魔獣「ハーハハハハ」

ダイ「お前は誰だぁっ!」

魔獣「俺はお前だ」

ダイ「何!?」

魔獣「だから例え滅びの剣でもお前は俺を斬ることはできない。 もちろん。逃れることもな」

殺陣

魔獣「言ったろう?俺はお前だ。だが今にお前が俺になる」

ダイ「どういう意味だぁっ…!」苦しみながら

 

魔獣 何モカモ滅ボシタイ悲シミモ憎シミモ 何モカモ滅ボスタメコノ魔力手ニ入レタ

2人 何モカモ滅ボシタラ 安ラカナ 朝ガ来ル 何モカモ滅ンダ後 本当ノ希望ガアル

 何モカモ 滅ボシタイ 悲シミモ苦シミモ 何モカモ滅ボスタメ コノ魔力手ニ入レタ

ダイ 何モカモ滅ボシタラ安ラカナ朝ガ来ル 何モカモ滅ンダ後 本当ノ希望ガアル

ダイ「ハーっハハハハハッ。フッ…」 超絶サイコパスな声と表情で下手に去っていく。

 

幕変

風の洞窟

上手からフローエルカファンルンの三人が出てくる。 フローとファンルンはビビッて2人

でくっついている。かわいい…。2人でエルカのあとをついている 。ファランディーアの泉

の時みたい。

エルカ「おーい」

「おーい」×4

エルカ「リューン?」

「リューン」×4

エルカ「ダ!イ!」

「ダ!イ!」×4

エルカ「ははは!おっもしろい!」

エルカ「ららららら~」

「ららららら~」

エルカ「るら~」

「るら~」

エルカ「りら~」

「りら~」

エルカ「るらら~」

「るらら~」

エルカ「りらら~」

「りらら~」

 

♪エルカのエコーミュージック

エルカ 歌 (歌) 声(声) 撥ねる(撥ねる) こだま(こだま) ダイ(ダイ) 大(好き)!

 きつね(ねずみ) みみず(ズボン) んだ!(あちゃ!) 勝ち(負け) 不思議(不思議)

 言葉(遊び)

 心を写す(鏡の欠片) 言葉が溢れ(弾けて光り) 洞窟に響く

 

エルカ「ハハハハッ!たっのしいぃ!」

ファンルン「おい!はしゃぎすぎて足を滑らすなよ!」

エルカ「別にはしゃいでなんかないわ! 私はダイが近くにいたら声で気づくんじゃないかと思って!」

ファンルン、へぇっ~っていうような感じ

一度ファンルンが言葉に詰まって「足を滑らすなよ」のセリフで足を…まで出てこない時はエルカが自分で、「滑らせないわよ!」と代弁する。

 

 

エルカ 歌(歌) 声(声) 撥ねる(撥ねる) こだま(こだま) 風(雲) 空(シド) ファソファ(シドシ) 夢は(歌い) 毎(朝) 毎(晩) 願う(祈る) いつか(叶う)

 上手からジャンプしてケンケンするような感じで飛ぶエルカ。 それについているフロー。 片脚伸びていてちょっと危なっかいし感じ。かわいい。キョロキョロしている感じは銀二貫の2幕手紙のシーンでキョロキョロしていた梅吉みたい。(伝われ)

 

 心を映す(鏡の欠片) 言葉が溢れ(弾けて光り) 洞窟に響く

心を映す~ のところで風に揺られて右に揺れ左にターンするのがとてもかわい い…風の妖精に引っ張られているみたい。

 もし叶うなら(叶うなら) 時を超え(遡り) あの夜へ(悲劇の夜) 戻りたい(戻りたい) 座長や仲間やマーナム ララルラリラリラ

 

 今まで楽しそうにエルカの真似していたけど、 明るく振舞っていたエルカがもし叶うなら時を超えあの夜へ戻りたい。と見せないけど、 心の中でずっと悔いているのを歌で初めて聴いて苦しいような複雑そうな顔をするフロー

 

 歌いたい(歌いたい) いつまでも(永遠に) まだ(まだ) 希望(色) 夢(見ず) の中(中) 指(切り) げん(まん)

 二度と泣かない(二度と泣かない) 誓ったの こだま

 

歌い終わるとお腹がグーッと鳴るエルカ。

ファンルン「あれ?歌姫でも空腹にはかなわないってか?」

エルカ「うるさいなぁ~」(だるそうにうざそうに)

ファンルン「ほれ!これ食うか?」

エルカ「なにそれー?」

ファンルン「ナダージア名物!乾燥肉!絶品だぜぇ?」(ドヤァ)

エルカ「いっただきぃ!」飛ぶように奪い、すぐ食べる

ファンルン「あいよ!」フローにも差し出す

フロー「ねぇ、静かに。ダイの声が聴こえたきがしたんだ」

スクリーン3人の影。走っている音。

ファンルン「誰かいる!もしかしたらダイかもしれない!」 下手へ走り出すファンルン

フロー「ファンルン!」

エルカ「行こう!」エルカ、 フローの腕を掴んでファンルンを追う。

スクリーンに3人の影。走っている音。

ファンルン「ダイ! ダイ!」

エルカ「待って…」

フロー「ダイ!」

エルカ「待ってぇ…」

上手へ走っていくフローエルカファンルン

スクリーンに3人の影。走っている音。

ファンルン「ダイ!ダイ!」

足音。

エルカ疲れて座り込む。

フロー「ダイじゃない!」

ファンルン「でも何か知っている奴かもしれない! 何かあったら大声な!」下手下の方に

はける。

フロー「あぁ!」上手下の方に探しにいく。

エルカ置いてけぼり。「あれ…?もうっ!!!」上手上へはける

 

フロー上手から一人で走ってくる。3人組がセンター下後ろで吹き 矢を持っている。

フロー「誰?」

吹き矢飛んでくる。当たらない。吹き矢見る。

女「この距離で外す?」

男1「避けられたんだよ」

男2「一歩も動いてないぞ」

男1「みろよ。難しいんだよこれ」

フロー「誰なのっ!?」本当に誰!?この人たち!! 状態なフロー。下手へ歩く。

女「ほんと、何やっても駄目だな」

男1「俺のせいじゃねぇって」

男2「いやお前だって」

男1「やってみてろよこれ」女に渡す

下手に歩いているときに吹き矢がフローの脚にあたる

フロー「いてっ!」うずくまる

女「あっ」

男1「へたくそ」

女「当たったじゃねぇか」

男1「脚だし!」

女「脚狙ったんだし」

男2「いい加減にして!」

吹き矢吹く。フローに当たる

男1「今のは完璧」

女「俺は足を狙ったんだからな!」フローに近寄ってくる

フロー「ウワァッーーーーーーーーーーーー!」 風の笛を持って襲い掛かるように近寄る

女「もっかい貸して」

男1「待て待て待て。 この距離で撃ったら当たるに決まってるだろ!」

吹き矢吹く。フロー避ける。

男2「あ、避けられた」

男1「へたくそ」

女「避けんじゃねぇよ」

フロー「ウワァッーーーーーーーーーー!」更に近寄るフロー笛で応戦。

男1「構えろ!構えろ!早く!何やってんだよ!(フローに)待て !待て待て待て」

言っている間にフローが力尽きて倒れる。

3人「うぇーい」

フローを3人で運ぶ。運ぶ時の掛け声がバラバラ。

「1,2 1,2(3,4)」とタイミングも数字もバラバラ。 運ぶ時に日替わりネタ。フローのどこ

がタイプ?(ある日とない日ある)

男1「おい、こいつよく見ると男前な顔してるじゃねぇか。

 「おい、こいつよく見たらかっこいい顔してるじゃねぇか。

 「よく見たらこいつ良い顔だよな。」

女「あぁ」

男「お前(女に)タイプじゃないか?(だろ?)」

女「まぁな」ニタニタした声で言う。「あぁ」 ですまして言う時もある。

男2「どこがタイプなんだ?」

女「下唇

       分厚い唇

    きりっとした二重

     目の下のほくろ

       セクシーな唇」

眠っていて運ばれているフロー、 この時口がにやにやしているの隠し切れてない。

唇多めだった。

 

幕変

エルカ「フローッ!!!!」

出てくるファンルン。いつもと少し様子が違う。

エルカ「ファンルン?フローは?」

ファンルン「ようやくわかったんだ」

エルカ「え?」

ファンルン「エルカ、君の推理のおかげでね」

エルカ「ファンルン?」ちょっと怖がる感じ

ファンルン「確かに二度とも、 フローが歌を歌ったら滅びの剣は鎮まった」

エルカ「あれっ?」ふらふらする

ファンルン「それがどういうことを意味するのか」

エルカ「なんだか急に力が入らなくて」

ファンルン「なんだまだ、腹が減っているのか?」乾燥肉出す

エルカ「ううん」

ファンルン「おそらく、リューン・ フローは魔法使いの血を引いている。

そしてダイス先生に教えてもらった歌詞、それはきっと呪文だ! だから!」

エルカ「何言ってるのか全然わからない…それに私ちょっと眠い… 」

ファンルン「そりゃそうだろ。こいつの効き目は抜群だからな。 さよなら」

センターにある穴にエルカを落とす。

エルカ穴に落ちる。

風の妖精「シュルレ ヴィレ ヒュラヴゥーレ…」

風の妖精が歌うとその単語とともにエルカンの腕、脚、 腰が浮くように動き、立ち上がり毎ながら上手にはけていく。

幕変

フロー、センターの奥で立ったまま手足を縛られて3人組に順番に 鞭で撃たれる。

「ヒィヤーイ!」「フォー!」一人どんどん調子に乗る。 フローに鞭を当てようとするも空回りし、自分に当たる。 自分に当たったら何故か開花してる。 もう一回当たると興奮してる。 興奮してフォッフォッ言っているとファンルンが来る。目が合う。 日が経つごとにノってくる。 そして一度鞭がファンルンに当たってしまう。ファンルン苦笑い( するしかない)。

フロー「ファンルン…?」戸惑いながら

仲間だと味方だと思っていたファンルンが自分の状況には触れずに 3人組と話している姿を見て何が起こっているかわからない。

ファンルン「随分痛めつけたな」

「なかなか言うこときかないもんで」

ファンルン「滅びの剣を制御できる唯一の男だ。 殺してしまっては元も子もない」

フロー「ファンルン…?」何言ってるの?という感じ

ファンルン「俺…ナダージアのスパイなんだぁ」

フロー「え?」

ファンルン「ハハハ!お前の里に滅びの剣を見つける密命を受け近づいた。まさかあんなことになるとはなぁ。カダ王国、 ダナトリアだけには渡したくなかった。 俺たちはカダ王国みたいにやたらめったら戦をしかけて領土を広げ ようとは考えてない。あの剣さえ手に入ればそれでいいんだ」

フロー「ファンルン…?冗談だよな…?」

「おい!ファンルン様だろ!」鞭打つ。

ファンルン「滅びの剣があれば、 我が国を攻めようなどと考える国はなくなる。 そして俺の欲望も満たされる。

フロー「欲望…」

ファンルン「リューン・フロー、お前は何もしなくていい。 俺を止めてくれればいいんだ。あの時、エルカを止めたように! ダイを止めたように!そして、俺が… この世の全ての人間を殺してしまわないように…!」

フロー「どういう意味だっ…!」少し怒りが混ざりながら

 

♪裏切り者のファンルン

ファンルン 好きなんだよ 人を殺すのがyeah yeah (yeah yeah) 

坊やダメよママは叱るけどso so (so so)

剣引き抜けば血が噴き出す痛そうだね たまんない

恐怖に歪む顔が綺麗だなって興奮 あぁなんて快感なんだ次々殺したい

 フローの脚の中に入り首降る女

どうだい 俺と 組めよ

 

ジャンジャン滅びの剣でジャンジャン人を殺すジャンジャンやりすぎたら

そうそう止めてくれよそうそうお前となら最強コンビになる

    縛られていたフローの縄をナイフで切って      

    センターに引っ張る。基本蹴ってる拷問しな

     がら歌ってる

 

フロー「僕は絶対君のために歌は歌わない。死んだほうがマシだ! 」3人に捕らえられてる

ファンルン「じゃぁ死ね」

フローの右耳を斬る。

フロー「ファッ…!」

 

       ファンルン、切ったフローの耳をマイクに  

       しながら歌う

 

ファンルン 人は獣さ 歴史を見ろよ 平和の前は殺戮祭り

 ジャンジャン滅びの剣でジャンジャン人を殺すジャンジャンやりすぎたら

 そうそう止めてくれよそうそうお前となら最強コンビになる

 

ファンルン「よーく考えるんだ。リューン・フロー。 俺と手を組めば何でも手に入る」

フロー「僕は絶対君のためには歌わない。僕の歌は祈りだ。 だから、殺された人のために歌う。シャルレ ヴィレ ラーピア ヒュラヴゥーレ サーヴィ…」

ファンルン「俺のために歌わない声なんていらねぇな…。 しっかり押さえてろ!口を開けさせろ!」

フロー「離せっ!」

ファンルン「腕もなくなってぇ。耳もなくなってぇ。 最後は声だなぁ!!!」

フロー「あぁぁぁぁぁー!!!ふぁっふぁっふぁっ…!」

ファンルン「もういいや。あいつから直接奪お…」

女、悶えるフローにフローからとった布を投げる。 少し心配するような表情がある。

フロー「ふぁっふぁっふぁっ…」と息が苦しそうに悶える。(当たり前だけど)息絶え絶えでうずくまるフロー。

暗転。フローにスポットライト。 フローの後ろに一人ずつ出てくる。

ダイ 空~翳した手は~

ダナトリア 人を殺す正義

フローリア 願ってる平和

風の妖精 あらゆる魂よ

コーリオ 雨が止んで虹がかかれば

ファンルン 人は獣さ 歴史をみろよ

ダイス 時だけが流れ去り

エルカ もし叶うなら 時を超え

魔獣 何もかも滅ぼしたい

 

全員 歌を失くし迷うものよ 耳を澄まし 地球の呼吸を聞け  今~ さぁ~

 

フロー、ドルデンの魔剣を鞘から抜き上手に捨てる。 決意を固めたような顔。やるしかないという気持ちもあると思う。 センターで舞台の床から出るスポットライトに当たり走る。

下手から憑りつかれているダイが来る。見合う2人。

魔獣「ようやくここまでやって来た。リューン・フロー。フフ。 面白い。まさかお前がこの俺を倒すとくれば!フハハッ!」

フロー、喋れないから表情だけで返事している感じ。

殺陣

滅びの剣は紫っぽいピンク色、ドルデンの魔剣は白く光る。

スター・ウォーズに近い殺陣。BGMは調和のシンフォニーを壮大 にしたようなアレンジ。

飛んだり、片手ついて後ろにまわったり、 音楽に合わせて時折動きがスローモーションになる。 ふと自分に戻るダイ。

ダイ「リューン・フロー歌うんだ!」

魔獣「リューン・ダイ抵抗するな」

ダイ「早く歌え!…もしかして歌えないのか!?」

エルカ「リューーーーーン!!!」

風の妖精「シャルレヴィレッ ヒュルラ ヴィッキ」

魔獣「お前達は…」

エルカ「リューン・ダイ?」

ダイ「エルカ!どうしてお前がここに!?こっちへ来ちゃダメだっ!」懇願するように

魔獣「風の一族…」

風の妖精「♪荒ぶる闇の魂よ 今は鎮まりたまえ」

エルカ「♪帰ろう~」

風の妖精「風の歌よ怒りほどき 愛を受け入れたまえ」

魔獣「風の一族…こんな辺鄙なところでまだ生きていたとはっ!」

風の妖精「♪シャルレ ヴィレ ラーピア ヒュラヴゥーレ サーリヤー

エルカ「一緒に♪帰ろ~う」

風の妖精「♪シャルレ ヴィレ ラーピア ヒュラヴゥーレ サーリヤー

ヒュラフィー シュラフィー」

エルカ「♪リューン」

ファンルン「今だぁっー!」

女「とぉ~りゃっ~!」

男「いえーい!」

ファンルン「ほらよぉっ!」

エルカ「なんでぇっ!?」

男「ファンルン様どうぞっ!」

ファンルン「はいよぉ~!」

みんなダイに集まる

魔獣「うぉー!」みんなを振りほどく。みんなに剣を振るダイ。

エルカ「歌ってっ!!!」

風の妖精「♪シャルレ ヴィレ ラーピア ヒュラヴゥーレ サーリヤー」

ファンルン「エルカ、ありがとうっ!無事で良かった!ハハハ! その2人はお友達?」

エルカ「私を助けてくれた。 風の洞窟であなたに眠らされて穴に落とされた後っ!!!」

ファンルン「あ、いやいや、勝手に寝ちゃったんだんだよ? それでね…」焦るように。

エルカに近づくファンルンに制するように間に入るフロー

ファンルン「…リューン・フロー…いたのか…」

エルカ「!?リューン・フロー!声、どうしたの!?」 ファンルンを睨むフロー

ファンルン「なぁ、エルカ、そのお友達に歌うように…」

エルカ「ファンルン、リューン・フローに何したの?」

ファンルン「なんもしてねぇって!」

                      (お前がやったやん…)

                  「知らねぇよ!」

                      (絶対知ってる)

エルカ「じゃぁ、なんで声が出ないの!!!?」

ファンルン「っるっせぇっ!」

エルカ「キャー!」

殺陣

ファンルン「今だ!そいつから剣を奪え!」

男「お前いけ!」

女「やだよ!」

男「命令だ!行くぞ!」

3人「せーのっ!」

一人しかいかない。

男「おーーいぃっーーー!!」悲鳴のような声

魔獣の餌食になる。穴(センター)にいき、 魔獣に手を捉えられて動かされるそして舞台にはけていく。

2人「あーあ」(仲間じゃなかったの?)

隙を見てファンルンがダイに襲い掛かる。

ファンルン「おりゃー!」しかし適うはずない。

ファンルン「こいつ、バケモノかよぉ!」 ファランディーアの泉からこのセリフ好きよね。

ファンルン「なぁ、エルカ!その2人に歌を歌わせろ! 風の呪文だ!」

エルカ「やだー!」

大動乱。

いきなりオビオテ族のところにいた大きな鳥が来てファンルン達に バサバサいく。

一緒にくるダイス。

エルカ「ダイス先生!」

魔獣ダイ「生きてたか」

ダイス「あなたが役に立たないと言っていたこの水晶玉、 ほんの少し未来が分かるだけで命を救ってくれた」

ダイ「良かったぁ…!」生きていて良かったと安堵する声、表情

ダイス「そして、ファンルン。残念だけど君はもうすぐ死ぬ」

後ろに忍び寄るダナトリア。普通に怖い

ファンルン「あぁ?」

ダナトリア、ファンルンを刺す。

ダナトリア「 お前がナダージアの人間だということはたたらの島で気づいていた 」

ファンルン苦しそうに恨めしそうに

ファンルン「ダナトリアっ…!」

クラートン「血の匂いがしました。雨の中、彼だけ」

ファンルン、ダナトリアの心臓の辺りをナイフで刺す。しめた! というように不適に笑う、 しかしなんともないダナトリアを見て戸惑いを隠せない。

ファンルン「なんでっ…?」ダナトリア、ファンルンを掴み、 後ろに出てきた足枷にファンルンの左足乗せて持ち上げてるように する。(一度ファンルンうまく乗らなくてギリギリな時があった)

ファンルン「なぁ、ダナトリア…ダナトリアさん! 今度は俺があんたの国のスパイになってやるよ!なぁっ!? やめてーーーー!やめてーーーー!」

ファンルン落とされる。魔獣に同じように連れていかれる。

残った2人「あーあ」

クラートン「助けられました。ダナトリア様、書物に。心掛け、 良い」

ダナトリア「だが、まだ読んでいる途中だったんだがな」

ダナトリア胸ポケットに入れていた本を出す。投げる。 エルカキャッチする。びっくりエルカ。(下手側) 上手でコソコソ逃げようとする手下2人。その2人に向かって言う ダナトリア。

ダナトリア「おいっ!お前らの国の帝に伝えろ。 滅びの剣はカダ王国将軍ダナトリアが手に入れた。 全面的な降伏以外ありえない。とな」

男「はい。わかりました。」棒読みで機械的に言う。そして2人で上手にはけていく。

ダナトリア「リューンの生き残り! お前が滅びの剣を倒すというから見物に来てやったのになんだっ! このザマはっ!!!」めっちゃ怒ってるダナトリア。

ダイの視線に気づくダナトリア。ダイガン飛ばしてる。

ダナトリア「…そしてあの男は(ダイに指さす)やはりどうして( 剣を抜く)もこの私を殺したいらしい」下手で殺陣。リューン・ フローも応戦に入ってる。ちょっと振り回されてるけど。 ダナトリアが飛ばされた後、フローが間に入りダイを止める。

ダイ「おいっ!リューン・フロー!」どけ!の気持ち

ダナトリア「小僧!(フローの後ろにいるフローに手をかけて支え ているようにも見える)お前が左腕を差し出したときに、 一番恐ろしいのはお前みたいなやつだと思った!」

フローを後ろに投げ出す。ダイに刺されるダナトリア。

ダナトリア「どんなに頭を働かせても、予測できない!」 ダイに斬られる。

ダナトリア「一番恐ろし蜂は自分の行動を理解していない蜂だ。 蜂のことは分からんか…。

クラートン!こいつはなかなかの魔法道具遣いだ。あとで、 こいつの舌、元に戻してやってくれ…」クラートン、 ダナトリアに駆け寄る。

クラートン「御意…!」

ダイ、とどめを刺す。ダナトリア穴へそしてはける。

ダナトリアがいなくなると、フローが風の笛を吹く。 スクリーンにエルカが持っていた本が散らばり風に吹かれる。

風の魔法使い現る。

ダイス「風の魔法使い…!リューン!!!」

風の魔法使い「愚かな人間共よ。 また同じ過ちを繰り返しておるのか」

ダイス「君たちがそうだったのか!」

風の魔法使い「ここには世界中の風の声が集まる。 どんな声も迷宮を通って生まれ変わり、 また別の風となって出てくる。 風はいつでも未来に向かう出口がある。だが、その剣、 戦の声だけを集めた鋼と血と骨で固まってしまった。 風に戻してやるのだ」

エルカ「でも、どうやって?」

風の魔法使い「剣を生み出す固めた心の逆を歌うのだ」

エルカ「剣を生み出す固めた心の逆…?」

風の魔法使い「さぁ…!」

下手の台の上でうずくまっていたフロー。

フロー「あ…あ、エルカっ!!!」 驚いたように声を発するフロー。

エルカ「リューン・フロー、声が出るの?」

クラートン「直しましたよ、もう。さぁ、歌いなさい。 ダナトリア様の望み、それが」 ダナトリア様のところから下手にはけるクラートン

 

♪約束

フロー ひとり焼け跡をどこまでも歩いた

                  スクリーンにフローが焼け野原を

                  歩いている後ろ姿がシルエットで映

                  る

               フロー下手の上からセンターの方へ

                  坂を下りゆっくり歩く

ダイ ひとり腹ペコのまま歩き疲れた

               ダイもフロー同様。上手の上から

                 センターの方へゆっくり歩く

フロー 見つけたパン

              手を差し出しパン渡しているよう

ダイ 奪うはずが

フロー 二つに分け

ダイ 渡してくれた

               フローに近づいてパン受け取る

               スクリーンでもパンを分け合い、

                 パンを食べている映像

フロー ねぇ君は

ダイ 誰なのか

              お互い見つめ合いながらすれ違い

                 上手下手逆になる

フロー 答えあっていつか眠った

               スクリーンに2人が背を向けあって

                  寄りかかって座っているシルエット

ダイ もう死ぬんだ そう思ったとき

2人  歌が聴こえた フローリアの歌が

           闇を   切り裂く それは光だった

               焼け野原だった映像のスクリーンが

                  白くなる

エルカ ある朝 旅からママが連れて来たの     

              2人 身も心も傷ついてた

           花 夢 空 愛 歌や 踊りや 

              素敵なものがこの世にはいっぱいある

           一緒に笑い 泣くことは

             生きることと 教えてあげたかった

 

ダイ唸る「はぁっはぁっ」苦しそう。ワナワナしている

それを見たフローは死を決意する。

 

フロー もし 恨み晴らせば 続くだろう

               復讐の連鎖が

            だから風の歌を歌う 約束だね

               君を止める

(エルカハモリ)

 

約束だねで持っていた剣をゆっくりおいて身を捧げるようにダイに向かう

 

エルカ「ちょっと!!!何するつもり!?リューン・フロー!!! 」

フロー「約束したんだ! / 道を誤ったときは! / 僕が身を挺して / 君を救うと!」

/ でライトが一瞬消えてコマ送りみたいにみんな動きをひとつずつ変 える。

フロー、左手少し伸ばす 右手少し伸ばす 右手更に伸ばしてダイに近づく

エルカ、フローを止めようと少しずつ近づいていく

救うと!の後にダイスがフローとダイの間に入りダイに刺される。

全員がダイスの周りでバラける

 

エルカ「っ!!!ダイス先生!」

風の魔法使い「お前は…!」

ダイス「リューン・フロー、リューン・ダイ!すまない!」

風の魔法使い「思い出した!あの時の国王! 永遠の命と引き換えにもう一度この世を託した…」

ダイス「全ては私の責任です。 でもやっとこうして眠りにつくことができる…!フッ!」

 

ダイス 呪いが解けて死が私に微笑む やっと

 ダイスの周りに円になり左右にユラユラゆれるバラける。

 剣と血が綴った物語を閉じよう 今だ

 時よ動け未来へ 錆びた針を回せば

 ダイスの周りを円になって走る。そしてみんな倒れる

 悲劇は砂のように風の中へ消え去る

 ダイスセンターからはけていく

 

エルカ「風に…戻った……!リューン・ダイ!リューン・フロー! 」

倒れたダイ、フローに駆け寄り、揺らすエルカ

暗転

 

幕変

ルトフの里

フローリア「おはよう!アルムス」

アリーシャ「おはよ!」

アルムス「お、おはよう、フローリア」

フローリア「もう少し待ってもらえたら朝ごはんの準備始めるわ」

アルムス「ち、違うんだ。今日は相談があって」

フローリア「まぁ、なにかしら?」

アルムス「実はおれ、一角狼座を復活させようと思うんだ…!」

アリーシャ「でも…もうみんないなくなったのよ…」

アルムス「確かにそうかもしれないね。でも、 だからといって手をこまねいてちゃ亡くなった座長のゲンコツが天 国から飛んできそうで…。それにリューン・ フローやエルカが戻ってきたときにテントがなかったら悲しむんじ ゃないかとおもって…ぼ、ぼ、ぼぼ僕らにできることは、 げげげ芸だけだから…!!」

フローリア「いいと思う!!!」心底嬉しそうに

アリーシャ「フローリアっ!!!」こちらも心底嬉しそうに

上手にフローとエルカがやってくる。嬉しそうに来るエルカ

エルカ「ただいま!」

フローリア「エルカっ!!!」

エルカ「ママっ!!!」抱き合う2人

フローリア「エルカぁっっっ!!!フローっ!おかえり!!!!! 」

後ろから確実にしっかりとした雰囲気を持って歩いてくるフロー。 とても逞しく感じる

フロー、一角狼座の旗を手に持っている

フロー「アルムスさんっ!これっ!!!(旗を渡す)僕達も一緒に 手伝わせてもらってもいいですか?」

アルムス「あぁ!」涙をこらえて

エルカ「よぉーーーし!そうと決まったらまずはテント作りから! !!」

センターから後ろの台に走っていくエルカ、ついていくアルムス。

エルカ左右に指さしながら

エルカ「こっち!あっち!こっち!」と元気に走っていく。

エルカがいなくなった後、フローリアに近づくフロー。

 

フローリア「その身体…リューン・ダイに会ったのね…」 右耳にはガーゼ、左腕は義手、 ボロボロになったフローを労わるような視線を向ける。

フロー「はい…ダイス先生が身を挺して… 先生のおかげで僕はリューン・ダイを殺さずにすみました。… でも、先生は…」

フローリア「そう……でも!あの子は帰ってくるのねっ!!!」

フロー「…はいっ!いつかきっと…!」

ダイ、下手からダイスの杖を持って歩いてくる。

フローダイ「今は」

ダイ「今は旅を続けることにする。 世界中から集まる風の声を聴きながら弔いの旅をすることにする。 俺が殺した人の数は多すぎて…この旅は当分終わりそうにない。 けど、どこにいても俺はお前達の兄弟だ。 調和を愛するルトフの民だと思っている。…だから…(風が吹く) だから…聴いてほしい」

フローリア「風の中の声を」

風の声「耳をすまして」

フロー風の笛を吹くシャルレヴィレ~

ルトフに風が吹く

ダイ「リューン!」

 

♪風の舟(フローとダイ以外)

キミの声がする 風の彼方から 深き憂いに震えて途切れ途切れに

キミをもう一度 この胸に抱こう 涙で錆びた未来が 動き出すまで

 

笛を吹きながらセンターから前、下手にゆっくり回るフロー

最初の宇宙のようなシーンに戻る。スクリーンに地球の絵

 

♪調和のシンフォニーREPRAISE

空と海の間に陸を置くように

神と人間の間に竜を造った

政治と芸能の間にあるべき魔法は…?

…瞬間の閃光が始

悠久の太陽が

感じて…

生命の誕生を

見つめて…

 

Syun…Sen…Sei…Ten…Yuu…Tai…Jin… Tan…

瞬 間 閃 始 星 雲 天 詩

Syun…Sen…Sei…Ten…

 

最初の時のようにそれぞれが宇宙の中を漂うように動き、 最初に座っていた椅子に座り元に戻る。

 

 

 

カーテンコール

3つのかまど亭

♪3がテーマの宿屋 蒸す煮る焼くで料理も最高

 蒸す~ で両手でフォーククロスしているような動きしてぴょんぴょん撥ね るフロー

 お芝居見る人や 楽器買う人 千客万来 ルトフの里

 

END