有職麗華

ほぼ自分の感想推測憶測の記録用

銀二貫

一幕

 

雪の降る中、和助がお茶屋の女将と会う。花道から登場する玄武。 地蔵の前に拝んでいた旅人?坊主に声を掛け振り向かせる。 振り返り、探し人でないとわかると。「いや…失礼した」 と上手に捌ける。

 ここの龍太くんの表情が険しい。 父を殺されて仇討ちをしようとして相手を探してるから眉間に皺が よっている。ただ、看守長の時とはまた違う怒りの表情。

 

母娘や旅人がすれ違う。座って頼んでいた羊羹を待っていると。 半兵衛がやって来る。

「あれ…!井川屋の旦那さん!生きてましたか!」 ピンとこない和助。

「はて…どなたでしたかな…」

「私、美濃輪志摩の寒天場で働いておりました半兵衛だす!」

「おぉ!半兵衛はん!」

「噂で聞きましたよ。ひどい火事だったみたいで… ご無事でなによりです」

天満の寄進の為の銀二貫を工面したと説明する。

(高田さんだと、家事の情景を会話の中で教えてくれる。 何軒焼ける火事だった…と言ってくれるので、最初の「 生きてましたか!」 が仲の良いお年寄りと年下の会話にならないようになっていた。)

羊羹を食べ、感想を言っていると、下手から登場する彦坂親子。 鶴之輔が羊羹を見て立ち止まる。そんな鶴之輔を見た和助、 羊羹をあげようとするが耐える。勧める…耐える…勧める… 手を出そうとしたら、父に「鶴之輔!」と止められ、去る。

「羊羹食べたかったんでしょうなぁ…」 と会話をしていると戻ってくる母娘「あ…あれ…!」

上手から戻ってくる親子。出て来る玄武。「我が名は建部玄武! 父上の恨み…!」と斬りかかる。まず鐔を斬る「鐔(つば)が…! 」と刀を取り出せなく焦っていると、斬られる。瀕死状態の彦坂。 父を守ろうと盾になる鶴之輔。「どけ…!どかぬか…! さもなければお前も斬る…!」と襲いかかろうとする。 すると咄嗟に間に入る和助。(座りながら)「旦那さん!やめなは れ!」と半兵衛が止めるが、構わず話を続ける和助。

「待っておくんなはれ!」

「誰だ貴様は」

「わては大阪で商いを営んでおります井川屋の和助と申します」

「商人ごときが、武士の作法に口出しするでない…!」

「今、商人と仰言いました?なら、 さっそく商談に入らせていただきます」

「!?!?!?」驚く玄武 (そらそうだ…)

「ここに銀二貫あります。」 腰に付けていた銀二貫を玄武に持たせる。 思ったより重かったのか持った右手が下に下がる。

「この銀二貫でこの仇討を売ってくれまへんか?」

「解せぬ!貴様、俺を馬鹿にしているのか!!!」 斬りかかろうとする

「決してそんなことは!」

「銀二貫といえば、小判でいえばざっと33両。 そんな大金をどうして商人ごときが…

「へぇ。 これば先日の火事で焼けてしまった天満様の寄進のお金だす…」

「解せぬ!そんな神社のために商人はそんな大金を…」

「へぇ。商人には天満様がなによりも大切なんだす…」

「ますますもって解せぬ!そんな大事な銀二貫をなぜ…」

「わてはこの場に居合わせたことは、 この仇討を買いなはれと天満様に言われてるようでならないんだす …」

「呆れたものだな。 大阪の商人はなんでも商品にすると聞いてたが、 人の命までも買うとはな。そこまでしてこの親子を助けたいのか」

「へぇ。それは違います。 わてが買わせて頂くのはこの仇討だけでおます。今後、この方… まぁ、この様子ではそんなことはもうないと思いますが、 このお子さんとも道で出逢ってもお互い仇討ちをしないと約束をし てほしいだけだす。」

まだなにか言いたげな玄武。しかし玄武に最後畳み掛ける。

「そのほうがご都合がよろしいのでは…?」

「なんだ?」

「へぇ、建部様、この仇討、見届け人はおりますか?」

「!!!」

「本来、仇討はお役所の届けを出して行われるもの…まさか、 そんなことは…」

思いっきり上手の方に顔向けてバツが悪そうにする玄武。(バレバ レ)

「分かった。この仇討、銀二貫で売った!」

と去っていく。怒りとやるせない感じで去っていく。

 

和助と善次郎が出て来る

銀二貫で仇討を買ったことに対してイヤミを言う善次郎。

和助「銀二貫で買ったこの仇討、 この買い物が安いものだったかそうでなかったか… それが分かるのに随分な月日がいると思います‥」

 

幕変

井川屋

上手から、梅吉、亀吉、定吉が出て来る。

「ただいま戻りましたーーー!」と勢いよく走ってくる。(かわい い)

順番に荷物をほどく。

  8日1部ではなかなか荷物が解けないため背負ったままセリフ続け る定吉

「3人バラバラに出て行ったのに一緒に帰ってくるのはおかしい。 さては外で油売っていたな?」と番頭さんに疑われる。

必死に否定する梅吉定吉。(ここの梅吉がすごく丈くん(顔のうる さい感じが))それなのに、「え!?なんでわかりはったんですか !?」とお目目キラキラして言う亀吉(ただの大橋くん)。 それに突っ込む梅吉定吉(いつものFunky8の構図)

亀吉の草履をずらしてあげる定吉素敵だし梅吉は脱いだらいちいち 草履揃えていて性格分かるよね…素敵…

善次郎に座りなさいと正座させられる。(上手から梅定亀の順)

「大阪商人の心構えで大事なことは…」と始まり、「 またですかぁー!?」とだだこねる3人。「 そいじゃ言ってみなさい」と投げられ、 覚えていない梅吉めっちゃソワソワしだす笑(目がキョロキョロし ている)後ろに貼ってある紙を見ようとチラチラ善次郎を様子見て いる。 善次郎が横を向いた瞬間にバッと後ろを向いてカンニングして「 始末!」ってドヤっていう梅吉がまじで丈くん(客席も笑う)正解 してホッとしているの見られて善次郎に見てないだろうな? と確認され、シラを切るけど、どぎまぎしているの本当丈くん。

次の定吉、 真面目だからきちんと覚えているが少し下向いて考えて「才覚!」 って指出してきそうな感じで言う。梅吉みたいに喜びはしない(定 吉にとっては言えて当然)。

最後の亀吉、う~と唸り(ただの大橋くん)、「神信心だすっ!」 と片膝立てて勢いよく言う。「そう!その神信心が…」 とまた続く説教。説教の最中にこそこそわちゃわちゃする梅亀定。 「なんだすか?」と突っ込まれて、「いやいやいや!」 と否定するのがまじ関西Jr.のやつ笑

説教されて「へぇ!」と返事すると「返事だけですかいな」 と言われ、「???」ときょとんとなる3人。「 返事だけでなく動きなはれ!」とどやされて慌てて動く。

8日夜は「若いんだからチャッチャと動きなはれ! 返事だけなら猫かて出来ます!」とどやされる。

梅「荷物運べ」亀「へぇ」と店の中(玄関入ってすぐに暖簾があり 店の中に繋がっていると思われる)に捌けていく。定吉は残り、 店の暖簾を掛け、水撒きをする(三方向)三方向目で店にやってき た半兵衛に水を掛けてしまう(7日昼 半兵衛の胸 あとは足に掛ける)、水を掛けてしまい、「あ!すんまへん!」 と驚いて詫びる。「お客はんですか?」と問いかけ、「まぁ、 ちょっと旦はんに挨拶をしたくて」と言われ、店に招く。 暖簾を上げてあげているのが素敵。中に入り、 善次郎と挨拶をする。(定吉はお店の中をうろうろ(仕事してる) )やはり、和助に用があるので、呼ぶように命じられる定吉。「 旦はーん。旦はーーん!」とお店の中に入っていく定吉。 和助を呼んで来たあと、またお店のなかをうろうろ(仕事している ) 

 (この大御所の三人の中に一人いる若手の淳弥すごい…)

和助と半兵衛の挨拶が終わったら中に戻っていいと言われ、 捌ける。

 半兵衛の用事は昔預かった鶴之輔を和助のもとへ返すことだった。 5年ぶりに鶴之輔を見て驚き、感動する和助。 善次郎に同調を求めるが、 仇討ちの現場に居合わせていない善次郎は鶴之輔を見たことがない し、なにしろ大事な銀二貫を使ってしまった根源なので嫌悪感。

 (小説では鶴之輔は1ヶ月で寒天場から一人で寒天抱えて和助のも とへ来る。(そもそも半兵衛はそんな冒頭から出ない)

半兵衛が独り立ちするとのことで連れて行くのは違うな… と和助のところへ鶴之輔を戻しに来た。 和助が喜んで松吉を受け取る。その時に「 鶴之輔は武士の名前だからお前は今日から松吉や。お前はん、 武士を捨てて商人として生きていく覚悟がありますかいな?」 と松吉に問い掛ける(「はい」 の返事以外は受け付けない圧をかけて)。戸惑いつつも、 生きていくにはここで商人になるしかない松吉は戸惑いの顔で仕方 なく「はい」と言う。喜ぶ和助。戸惑う松吉。嫌がる善次郎。 半兵衛が帰る時も「連れて帰ってぇな…」と嘆く。(客席は爆笑) ひと段落し、呼ばれる丁稚3人組。

 初めて和助を見る丁稚達はこの人誰?ときょとん顔。

 定「誰?」

 亀「しらんしらん」

と口パクで会話。

一通り挨拶が済んだところで目が合い、会釈する定吉。(定吉はず っと見ていたが松吉が目を合わせるかによるので、 会釈がない時もあった。)

 丁稚の手伝いをしようとするも、まだするなと怒られ、 お花さんが台所のことを教えてくれようと連れて行くが、「はい」 という返事に「なんなんだすか!その返事は! それはお侍はんの言葉だす!商人は『へぇ』だす!」と怒られ、 次は姿勢。「なんなんだすか!その姿勢は商人は腰曲げて猫背…」 と言われ、腰曲げるが、直角になる松吉「それじゃく『く』 の字だす!」と永遠に続いていく。 お花さんがそれも踏まえて私が教えます!と松吉を保護する。 舞台に残された丁稚3人

 定「なぁなぁあいつ大丈夫やろうか…」

 亀「そうやんなぁ…」

 「よりにもよってお侍はんの子か…」

 梅「うちの番頭はんはお侍はん嫌いで有名やもんな笑」

笑いながら話していると、出てくる番頭。怒られる笑

梅「うわぁ~とばっちりが来るぅぅぅ~!」で逃げていく丁稚。

「いて参じますー!」で勢いよく出ていく。

亀吉と善次郎が毎回アドリブ

1亀「えへへっ…(しばらく見つめて)いて参じますー!」

 善「あの声どうにかならんのか…」

 善「うがいせえ!」

 

4亀 滑って「えへへ・・いて参じますー!」

 善「なんや滑って笑うやつがあるかいな!その前にその声

なんとかせぇ!喉ちぎれとんのか!」

 

こんな感じで毎回笑いとっていく大橋君良かったね…と思った。

 

やり取りが終わると台所に連れていかれた松吉がお花さんに怒られ る。

 このあたりで梅吉が様子を見る為にそろぉ~っと戻って来る。

花「米研ぐのに、井戸の水使うやつがあるかいな!」

松「!?では何を使うんだすか!?」

花呆れたように、「もう…!自分で考えぇ!」とキレる。(なんと 理不尽な)

 あちゃ~っとした顔で見ている。 お花さんがいなくなったの見計らって出てくる。

梅「松吉、 ここらの水は金臭くて皿洗いや洗濯物にしか使わんのや」

松「へぇ?そしたら水はどうしてはるんですか?

梅「近くの水屋から買うて来てるんや。 前までは丁稚が川まで汲みに行かされていたんやで。 でも危ないからって買うようになったんや!」

と丁寧に教えてくれる梅吉優しい!優しすぎる!好き!

梅「だから無駄遣いしたらあかんで! そんなんがバレたら番頭はんがものっそぉ怒るで!」

後ろから忍び寄る番頭笑

善「誰が怒るって~?」

梅「うるさいな!」で後ろ向くといる番頭さん…

梅「!!!!!いて参じますー!!」でめっちゃ走って逃げる笑( いたずらバレてピューッ!って走っていくようなすばしっこさ笑)

 

丁稚三人の就寝

 キャラ出てるー亀吉のいびきがアドリブ

 

旦さんはビシッと言ってくれるやろうか… で座布団折っていたけど、戻ってしまう。

 

 松吉と善次郎二人になる。

善次郎「お前はん、曽根埼心中って知っておますか?」 と問いかける。知らない松吉に「 ある男女が銀二貫を借金するけれども、 そのお金が返せなくて心中をするっちゅー話や。 旦さんはあんさんの仇討を銀二貫で買い取りました。 死ななければいいけない位大きい額だということだす。」 という説明(ニュアンス)

ここで花道に出てくる梅吉「この曽根埼心中の話、 これから松吉は長い年月嫌と言うほど聞かされるのでした」(最初 キラキラしたお顔でその次にずっと聞かされるというところでうぇ ーっていうお顔する)

 

松葉屋の怒り

 怒りながら井川屋に入ってくる。 取り押さえようとした松葉屋の服を破いてしまってお互いに袖びろ ーん見せて破れてもうた…ってしているのかわいい。

松葉屋怒っている…でビビッてる姿が日替わり

ビビッて定吉にくっつき、定吉も梅吉にくっつく

2梅吉が定吉にくっつき、 定吉は亀吉に右手を腰のあたりに抱きつかせる(しばらく)

 

松吉と和助が寒天の真相を追及するべく、浮舟に乗り込む。8日昼 で和助に怒られるセリフ少なくてちぐはぐになってた。 帰ってくると松葉屋が善治郎と待っている。 善次郎に浮舟との契約を切ってしまった。 と告げると善治郎は嬉しそうに松葉屋に「ほら‼いったと通り、 うちの旦さんは浮舟との契約を切ってきますとね」 筋が通らないところとは取引しない井川屋。

 一人でお使いに行くと真帆に出逢う。 梅のかんざしを落としたのを見て渡す。 真帆の少女らしさとてもかわいい…

それからしばらくし浮舟は店をしまい、 嘉平は真帆家という店をだす。 真帆家に寒天を卸すようになった井川屋。 しかし松吉が真帆家に行くと真帆が松吉と遊ぶのでなかなか帰って こなくなるから善次郎は怒る。(真帆曰く、 真帆が松吉と遊んであげているらしい)

 善「松吉はどこだすか⁉まだ真帆家はんから戻らんのか?」

梅「へぇ。 また向こうの嬢さんにつかまってのとちがいますやろか」

 善「子守りにやったんやないで。梅吉、 もう次からあんたがいきなはれ」

梅「えぇ…。けど、 わてかとわかると肩をガックリ落として世も末みたいな顔されるん です…わて、そんな顔見るのつろぉおます…」

心底辛そうな顔する梅吉丈さん…見方変えたらめっちゃ健気… かわいい…

 

その頃、真帆家では真帆と松吉がお話中。 真帆が寒天って面白いなぁ… というと寒天の面白さがわからないと告げる松吉。 そんなの可哀想…と嘆き寒天のすばらしさを嘉平に教えてもらう。

幕変

井川屋に嘉平と真帆がやってくる琥珀天が出来たと持ってくる。 珍しいもの食べれるで。で勢いよくくる丁稚。 琥珀天見た時のお顔がきらきらしている。連なるだんご三兄弟琥珀天を松吉に一番に…。のところで少し悲しい顔してる?(お預 けくらったような)

 なぜ松吉が一番かで説明する嘉平。 自分の取り扱っている商いの商品の良さを分かっていないのか可哀 想だと真帆に言われて…と説明。

 幕変

夜。火事だ‼‼‼と大騒ぎになる。 定亀が上手の上の方で柵にかけている手が丸っこくてかわいい…

真帆家の方だとわかり飛び出しそうになる松吉を抑える梅吉。 下手で火事が収まるのを見守る梅吉。

一幕終了

 

二幕

 

丁稚トリオが商品に糊付けしている。丁寧にやる定吉。 ペタペタしている亀吉。めっちゃ話す梅吉。

あの大火事から松吉が心配… ずっと探しまわっていたけど今はやっと諦めた…の話。

亀吉をしばく(叩く)。

(8日マチネでは勢いありすぎて紙が落ちる。 丁寧にやっていたのに最後の一枚だけめっちゃ早く雑にやる定吉笑 )

 

 飢饉で経営が苦しくなる井川屋。そんな時、 定吉から話があると告げられる(亀吉も)。

 

定「お暇をもらいとう思います!」で土下座する定吉の顔の綺麗さ

「思います!」で頭下げてすぐ上げる。 でも定吉がまだ頭下げているのを見てすぐ頭を下げツ亀吉かわいい 面白い笑

 お店がまた軌道に乗ったら絶対呼び戻すからな…ありがとう… で話がまとまり、旅立ちの時。

 

旦さんへの注意事項めっちゃ言う二人。 善次郎が私にはなんかないんかい!って言われて黙る笑 そこから亀吉の日替わりパート

 

亀「あー!一つありましたぁーーー!」 で人差し指前後してグルグル回して善次郎の目を回させて倒れさせ る。

善「目ぇ回った…わてはトンボやない!」で怒られる亀吉

 

 

花道使って去る定吉亀吉

 

マチネ

定「泣くなや」

亀「だってぇー」

亀「泣くなや」

定「泣いてへんわ!」

 

ソワレ

 定「泣くなや」

 亀「ここは泣くところやろぉーーーー(うわぁぁぁぁーって立ち止 まって号泣)

   さすってぇー」

 定「仕方ないなぁ…」とさすり、凛と去る定吉

 

8日

 

マチネ

 定「泣くなや」

 亀「だってぇー」で歩くが滑る亀吉笑

 亀「滑ったー。治ったー。」

 定「早すぎるやろ!」

 

 

 ソワレ

 定「泣くなや!」

 亀「だってぇーうわぁぁぁーん」

 亀「定吉ー」

 定「なんやー」

 亀「疲れたー」

 定「なぁ⁉まだ出たばっかやろぉ!」

 亀「定吉おんぶぅー」

 定「何言っとんねや!自分で歩けや‼男やろ!」

と凛と去る定吉…マジでイキッているキザってる淳弥… すっごーーーくカッコいい…

 

去った定吉亀吉を扉閉める前にもう一度名残惜しそうに見守る梅吉 …寂しいよね…

 

その頃、琥珀天がまた売られ始めたという噂を聞きつけた井川屋。 どうやら嘘もので最悪らしい… という話を聞いて怒りのままに飛び出そうとする松吉。 取り押さえる梅吉(若者の勢い抑えられるのあのメンツ的にどう考 えても梅吉しかいない)

松「行かせてくれ!」

梅「だめや!今行ったらお前手出すだろ!手出せないって言えるか ⁉」

この言葉聞いてグゥの根も出ない松吉。

 「丁稚がそんなことして店の信用なくしたらあかん!」

とめっちゃ正論言う。それでも行く松吉。

店の前について唖然とする。「暖簾が汚い。 客が食べた手や口を拭いているってことや。 それに店の暖簾を汚いままにするなんてなっとらん…」 と冷静に憤慨。乗り込もうとすると店から追い出される女性。

「これが琥珀天やない偽物ってどういうことや!」

「せや‼こんなもの琥珀天と違う!偽物や‼」

「なんやて!さっさと金払って消えちまえ!」

「こんな偽物に出すお金なんかない!」

「なんやてぇ!」

で殴りかかろうとする。

ふとした時に顔にかけていた手ぬぐいでとれてしまい、 顔のやけどが見えてしまう。

「ひぇ!こいつ化けもんや‼」

で去る。

松吉は嬢さん…‼と話しかけに行く。しかし、 バレたくない真帆はシラを切る。そんなことないと。わてだす!井 川屋の松吉だす!だれかと勘違いしてはりますわ!と駆ける二人を みて。「 見てみぃバケモンが男に追い回されとるわこれは見ものや」 と笑われる。ようやく止まる真帆。「楽しいか⁉ こんな見世物ににして楽しいか!?むごい…」唖然とする松吉。

そこにやってくるお広。「おてつ‼どうしただすか? またいじめられてたんか?」で松吉めっちゃ睨むお広。「 道を聞かれていただけだす」で去っていく。

翌日。井川屋にやってくるおてつ。

 善「どちらはんですか?」「ちょっと松吉はんにお話しが…」「 松吉に?」「できれば旦さんにも…」「?失礼ですがどちらはんで すか?「へぇ、以前お世話になっておりました真帆家の真帆だす」 「‼‼‼‼あんさん生きてはりましたか‼‼‼それは…‼ それは良かった!」「おい梅吉‼旦さんよんできなはれ!」 でみんな揃う。あの火事で何があったら説明される。 一通り終わった後、善治郎が仕事でいなくなり。 残る松吉真帆和助梅吉。空気を読む和助。

 

和「あかん最近下が近くてのぉ…梅吉連れってくれ」 梅吉が支える感じで出ていく

   「最近下が近くてのぉ…梅吉ついてきてくれるか…」 で手を繋がれる梅吉。

もうただの爺と孫…めっかわだよ…まじでめっかわ…

ほとんどが和助と梅吉手を繋いでいた…かわいい…

二人になり、 真帆に嘉平のかねての夢だったこしのある寒天を作ってくれないか と頼まれる松吉。 そして旦さんに寒天場に行かせてほしいと懇願する。

 

旅立つ松吉。

松「あとは梅吉、頼んだで」

梅「飯から掃除まで任せろ!」という梅吉(梅吉は家事が得意)

 ただ、丈くん絶対できない…っていう邪念が働く…ごめん…

 

ここからは松吉と梅吉のお手紙でのやり取り。

 

寒天作りについての説明の手紙

寒天作りのところでキョロキョロしつつ、 背伸びしながら愉快に歩く梅吉まじ丈くん…動きがうるさい…

迷惑かけてすまない。という内容。

 

梅吉返事 寒天もってウロウロ

かまへんかまへん!

なんでまだ帰ってけぇへんのや? もしかして嬢さんとの約束の寒天上手くできてへんのか⁉

 

旦さんと善治郎連れてくる(はかす。ここで笑いに)

お得意さんの戻ってきた!

 

箒ではく

かまへんかまへん!

火事が2回あった。戻ってきてくれると助かるんやけど… お広さんが病気らしい…草割りはどうや?

 

柄杓と桶持つ

水巻

落ち込んでる嬢さんを俺では慰めきれんのや!なぁ、 松吉一度戻ってくることはできひんのか!それともやっぱり嬢さん と約束した寒天作り上手くいってへんのか!

 

この時、部屋にいる設定で座って書くところがある。 プロ意識すごすぎるところがあった…。

 

糸寒天が完成し、戻ってくる松吉。出てくる定吉亀吉!おかえり! 糸寒天の売りがよくて戻ってこれた。

ただ、どうしてもその寒天を作った羊羹ができない。 梅吉にいろいろなあんこを持ってきてもらうが上手くできない問屋 からではだめだとなり、松吉諦めようかと凹む毎日。

 見かねた和助と善次郎が松吉を呼び出し今までずっと働きづめだっ たから少し休め。両親の墓参りに行きなはれ。と行かせる。

故郷に戻るとかつての姿とは全く変わっていた作物も豊富になって おり豊になっていた。 村の人に聞くともう亡くなったが玄武がある時銀二貫を持って村に 帰ってきた。その銀二貫で村を変えたという。 仇討を銀二貫で和助に買ってもらい、 今まで生きてきたがいつも罪悪感しかなかった松吉にはこの光景を 見て初めて許されたという気持ちになった。 家に招いてくれた村人が村で作った小豆をくれる。

井川屋に戻ってくるものの上手くいかないとうなだれる中、 真帆に問屋の息子との縁談が来ていることを知る。

お広が病気で死ぬ。でも、真帆には婚約者がいるから… と行けない松吉を善次郎がもう婚約はなくなったと話し、 叱咤し行かせる。善「 みんなお互いが好いてると知っているのにもどかしい!」 とのこと。お広は真帆に婚約を破棄したのは、 松吉にその人はおてつを幸せにしてくれる人ですか?と聞かれ、 その足で断りにいったと伝える。 おてつの幸せをまず初めに聞いてくれたこの人が真帆を幸せにして くれると思うからと。 そしていままで娘としていてくれてありがとう。と息絶える。 泣き崩れている時にやって来る松吉。 ここでやっと二人の気落ちが通じ合う。

真帆に糸寒天で羊羹を作ってみているが上手くいかない。 と相談してみる。 売って加工されたあんこではだめだと言われ真帆に故郷でもらった 小豆を託し羊羹作りを一緒にする。最後の仕上げは真帆に任せ、 翌日に持ってきてもらうことになる。

 

 井川屋。真帆が羊羹が出来たとやって来る。井川屋集合。 真帆の訪問に、真帆だって!でソワソワする丁稚3人。おぉ!って なる亀吉を叩いて制する梅吉が普段の丈橋…

早速羊羹を出す真帆。とても美しい羊羹が出来ていた。 真帆が作った羊羹の蓋を「下げますね」 と両手で持って横にはけさせる丈くんがデキジュ… 自然な流れでさりげなくて紳士…

 羊羹を食べた和助がこの羊羹だったら和菓子屋で天下をとれる。 お前、暖簾分けで和菓子屋をやるか?と聞いてみる。しかし、 松吉はあくまでも寒天の可能性を広げたかっただけなので和菓子屋 はやらない。と告げる。 そして和助に真帆と夫婦となりたいと告げる。この時にえぇー!っ て上に伸びる亀吉が最高に面白い。 まーまーと右手で亀吉抑え込む梅吉。肩をさげる定吉。 立ちっぱなしの亀吉を座らせる定吉。保護者…

 時が経ち、松吉は和助の養子となり井川屋を継ぐ。 寒天の技術を独り占めにせず、 大阪の食の技術のレベルアップのために技術を伝えた井川屋には糸 寒天の売り上げが上がり、店が大きくなり、 銀二貫の奉納もやっとできた。

和助は床に臥せることが多くなり、善治郎と話ていた。

和「あの時、銀二貫で買った仇討、えぇ買い物やっただろ?」

善「えぇ、ほんに安ぅてえぇ買い物でした」と…

 

 二人の結婚式。みんなが楽しそうに出てくる。 長い年月をかけて松吉が井川屋が真帆が掴み取った幸せであった。

 

 

 

丁稚三人の座り方が特徴あって書き残したかったもの。

 正座

淳弥は高め。丈くんは小さめ脚細い… 淳弥の顔の半分くらいの位置にあった。 上手から亀定梅で正座しているとき、 淳弥は正座高めで丈くんは低めだったんだけど(多分これが基本ス タイル)上手から梅定亀になったら、 丈くんの方が座高高くなったから多分彼ら、 位置によって客席に見えるように座り方変えてる…(… 大橋くんはそのままだったけど、かわいいからいいよ…)

 正座してうまくズレるから淳弥越しに見える丈くん、 丈くん越しに見える淳弥がこの上ない幸せな画力だった。

 

 梅吉について

丁稚で唯一原作にいるキャラ(定吉らしき人物はいたが辞めている 人扱いだった)。 とても面倒見がよく起用にこなす役柄でもあった。 舞台でも面倒見が良い。 来たばっかりの松吉の面倒を見てあげてたりするし、 寒天場に行く松吉に店のことは任せろ!と快く行かせる。 少し丈くん味あるのがキョロキョロしていたり、 商人にとって大事なこととは?でカンニングしたり、 番頭さんうるさいから…と言ってバレた時の感じ。

真帆のことを手紙で知らせる時、俺にはなんもしてやれん… 帰ってきれくれ…と告げる時だったり、夫婦となりますの後、 少し本当に少しだけど、 真帆のこと見て切ない顔していて舞台での梅吉は少し真帆のこと好 きなのではないかと思わせてくれて非常にこちらの胸が切なくもと きめかせてくれた…ありがとう…

 

和物はあまり見ることがなかったけど、 とても心温まる良い話であった。

確実に丈くんは良いキャラの位置づけになっていたし、 ストーリーテラーとしての役割もこなしていた。

和服の淳弥が非常に綺麗ですごかったのも添えて感想を終えたい。