有職麗華

ほぼ自分の感想推測憶測の記録用

ハル レポ

薮宏太 約10年ぶりの主演ミュージカル『ハル』観劇記録。

(今さらなのは重々承知)

全部覚えられなかったし抜けてたり間違えてるところ多いと思います。こんなニュアンスだったなーくらいのレポです。

 

一幕

 

舞台センターにスクリーン

♪ハ…ル

と色んなリズムでハルの言葉が流れる

スクリーンに縦線横線が映る。 ハルのロゴの文字が一画ずつ出てくる

 

スクリーンが上がると椅子に座り、手紙を書いているハル。

 

♪偽りの手紙

お元気ですか ぼくはとても元気です

仲間と過ごす日々が 楽しい毎日です

サッカーの試合は 見事勝利しました

勉強だって頑張ってますよ 東大も夢じゃない

あの頃が嘘のような毎日 ~~~

心臓が軽やかにメロディーを刻む

どうかこの鼓動が届きますように

 机叩く

「嘘だ…無理だ。限界だ」

ありもしない嘘を書いて理想の自分を書き並べて

自分の嘘に殺されそうだ

俺はあの時死んだのかも…しれない

 椅子から立ち手紙をクシャクシャに丸める

 (4/12公演ではボールペンを落とす)

 

母「ハルー?書き終わったの?」

声がかかると急いで椅子に座り書いているふり

(ボールペンを取ろうにも、ペンがないことに気づき落ちていたペンを急いで取って書いている ふりをする)

ハル「うん…もうちょっと…」

母「早く書いちゃってね。前回からもう半年も経っているのよ」

ハル「…」

LINE鳴る

ポケットからスマホ取り出す

母「流星群見に行くんでしょ?」

ハル「なんで知ってるの?」

母「昼間、そこで修一君と会ったのよ。外はまだ冷えるから温かくしなさい」 椅子に掛かっていたブレザーをハルの肩に掛ける。

ハル「やめろよ」母を振り払って下手へ

 

 

♪流星の歌

この街には流星が降る

 「あら、〇〇さん、遂にこっちに家を建てたんですってね」

 「もう海沿いは…」

 

 「よ!寿屋で一杯どうだ?」

 「え」

 「サンドバッグちゃーん」カバン殴る

 「まだ来たばかりだから知らないか。 この町ではみんな寿屋で流星群を見るんだ」

修一と香織センター後ろから下手へ

大人たちを見た修一と香織、 見つからないように屈んで逃げようとする。が見つかる。

社長「よぉ!お前たちもどうだ?」

修一「いえ、俺たちは展望台から見ます」

香織「高校生を飲みにケーションに誘わないでください~」

2人上手にはける。

 

 

仕事を早く覚えたい

宝くじが当たりますように

素敵な出会いがほしい

ささやかな幸せを…

 

ハル、センターから登場。町の人に怯えながらくる。

 

ハル「まただ…」

♪誰にも見られてない

誰かに見られているような感じ

普通にお喋りしてジョークして挨拶を交わす

どうか今日は…

 左二の腕掴んで怯えているような感じ

ベンチを囲む修一達

修一「遅いなー」

香織「予報じゃピークは23時でしょ?」

「うん」

「違うよ。ハルでしょ?」

「え、またハルも呼んだの?

修一「嫌がるなよ。一応俺の幼馴染なんだから」

 下手後ろから真ん中辺りにベンチに座る

香織「ねぇ、ハルって小さいときからあんなんなの?

優馬「いや、昔はもっと普通だったよな」

修一「まぁ、不器用だったけどな」フッと笑うように

優馬「例の件でいろいろ言われたからな」

里佳子?「ハルって時々ハイテンションな時あるよね」

香織?「あーあるある!」

みんなで笑っているとハルが上手後ろからやってくる

「あ、きた」

みんな一斉に笑うのやめる

ハル「みんな、ごめん遅くなって。楽しみにしすぎて…やぁ、ごきげんよう

(このごきげんようがなんかすごい薮くん笑)

女子「ほら、それ!」

流れる変な空気(そりゃあな‼)

優馬「はーい!彗星ってなんでしょうか?」

里佳子「はい!星と星の衝突!すなわち、集団疎開!」

優馬「戦時中か!」

里佳子「じゃあ慰安旅行!」

優馬「おっさんか!」

修一「ハーレー彗星だよ!みんなも聞いたことあるだろ? お互いの起動にあった彗星と星がぶつかり合って…」(めちゃ詳しく説明する修一。パンをパンパン焼きやがれ! 言っている子だとは思えなかった←コラ)

香織?「まぁ、綺麗なんだからいいじゃない?」

ハル「綺麗なんかじゃないよ」

「え?」

ハル「綺麗なんかじゃない。彗星の軌道は秒速40キロ。地球の軌道は秒速30キロ。自分の軌道と相手の軌道がずれてぶつかり合って出来るんだ。

むなしい。

でも一番むなしいのは誰ともぶつかり合わず永遠にたった一人で同 じ軌道を回ることだ。グルグルグルグルグルグルグルグル(その場で回るハル。女子ドン引き)

むなしい。むなしすぎる…」

里佳子「ちょーっと雲が出てきたかなぁー?暗くなってきたぁー」 花組ポーズ

香織「ハルの話がむなしすぎたんじゃない?

優馬「でも、俺、初めてあいつらの気持ちが分かったよ!」

「あいつらって?」

優馬「回転ずし!♪は中トロ、コハダ、アジ!へいらっしゃい!」 ベンチの周りを走り出す優馬、香織、女子♪ガリ!ガリ!ガリガリ ガリガリ!まで歌う。優馬壁画っぽいポーズで止まる。

ハル「ごめん!やっぱ、俺、帰る!」下手に走り去るハル

修一「ハル!大丈夫だって!」

「あーゆーとこあるよね」

 

商店街

♪流星のうた(再び)

社長「来なかったぁー」でみんな落胆

 

下手から祖母の居間出てくる。ハル座っている。

祖母「こうして朝昼晩1日3回、血圧を測っているんだ。

どの時間が低いか分かればいつお風呂入ればいいかわかるしね」

ハル「…心臓ヤバいのに元気だよね」(自分の方がヤバかったよな)

祖母「うん!元気元気!あ、上がっちゃった」

ハル「いいなーここで暮らそうかなぁー」寝転がりながら伸び。(かわいい)

祖母「そりゃ無理だ。母さんがあんたを手放すとは思えないね。例の文通はどうなんだい? 本来なら直接やりとりすることはないんだろ?」(ほんとな!それな!普通タブーだろ!)

ハル「うん。でも書かないと母さんがうるさいから…」(かわいい)

祖母「ああ。あれ、本当に高いな…」

えへって顔して書こうとする。

それに気づくハル、机叩いて

ハル「嘘書いても意味ないよ」

祖母「はーい。ハル、手紙は義務じゃないんだ。それならやりたいことをやるんだ」

ハル「やりたいことねぇ…」

 

♪人生は花火だよパーッと生きていたらおばあさん…

 

歌い終わり、ハルがバイバイと手を振る。居間は下手へはける。

 

ハル「やりたいことね…。やりたいことが見つからないんだ」

♪心が望むこと

本当にやりたいこと

それは何

心臓よお前は何がしたい

お前はーあー

 

真由走ってくる

真由がシャドーしてるのを見てるハル

真由「… 知らない人を睨んじゃいけないってママに教わらなかった?」

ハル「あぁ、ごめんなさい」帰ろうとする

真由「ねえ!ここにジムない?」

ハル「…ジャングルジム?」

真由「ボクシングジム! まだこの街に来たばかりで…でもボクシングは続けたくて」

ハル「あぁ…ふーん…珍しいね女の子なのに」

真由「ふーん。そういうタイプなんだ。いいよ。演じてあげる。どんなキャラがいい?」

ハル「癒しキャラかな…あとはモグラキャラ…」

真由「嫌味だよ!何なの?モグラって!」

ハル「なんでボクシング?」

真由「それも散々言われた。出逢っちゃったんだよね!

知ってる? ピアニストはピアノが上手い人がなるんじゃないんだよ! ピアノに魅せられた人がなるんだよ!…感動だよ!

知らないの? 本気と本気のぶつかり合いなんだよ!」

 

♪秘密の鍵

深く何かが目覚めるように

心の奥に火が点って

命が歌う

寝ても覚めても

 

胸が震えて

叫びだしたんだ

命の旅へ踏み出せる

秘密の鍵を見つけたんだと

 

じっとしてる場合じゃない

恐れてる暇はない

周りにどう見えるかなんて

もうどうでもいいんだ

ただ

走る! 走る!

命に、命に突き動かされて

 

この思い、誰かとぶつけ合えば

もっと広い世界に羽ばたけるはず

リングの上ならそれができるかもしれない

 

命がこの夢を求めるなら…

 

じっとしてる場合じゃない

恐れてる暇はない

周りにどう見えるかなんて

もうどうでもいいんだ

ただ走る、走る

命に、命に突き動かされて

ただ走る

 

 

下手に向かう真由に「おう!」っと声と手招きされて

「はい!」って行くハルかわいい。子犬…

 

会社

会話の順番バラバラ(覚えられなかった)

「え!パラダイスワールドついに解体されるですか?」

「遂にね」

母「まぁ、あのままあるよりはいいですけど」

社長「あぁ、15年放置されていたからゴミすごいから頑張って」

「あそこ、他の県からもゴミ捨てに来るやついますもんね」

大川「パラレルワールドってあの廃墟ですか?」

賄賂話

浅野「その賄賂に絡んでいたのがもう一人いましたよね。 大川さんの…」

社長「おい!もう禊は済んだんだ。いいだろ。」

浅野「そうですね」「はーい」どっちか

社長「役員との話し合いがあるから先に失礼するよ」

大川「さっきの話、なんなんですか?」

全員「?」

大川「賄賂の話ですよ!僕の、なんなんですか?

浅野「まぁ、いいじゃないですか!」

大川「新人に冷たいなー」

「だから派遣切りに合うんだ!」

大川「いいですよ…こんな時は筋トレ!」

ジャケット脱いで床に叩きつけようとするも、そんな度胸なく、 椅子に置く。

 

♪筋肉は裏切らない

筋肉は絶対裏切らない~(スクワットしながら)

 

神尾ジムセット下手から出てくる

田中と佐藤サボる。大川来る。筋トレする。

 

美しさより強さが欲しい

生きてるみたいな大胸筋

ガンダムみたいな三角筋

人は見た目じゃないというけど嘘だよ

立ってる姿は冷蔵庫、

 

ハルと真由、上手、2本目の道から来る

 

大川「おぉ!入会希望か!」

ハル「はい!」と元気よく言う(普通のテンションで言う日もあっ た)

思わず言ってしまった。みたいな感じで「あ、」 って口抑えるかわいい。そんなハルを見る真由。(4/2はほらね!みたいな顔していた)

大川「あれ、君、石坂さんの息子さんだよね? ほらお母さんの会社で一緒の…」

ハル「あぁ、派遣の…」

言われっちゃった感で苦笑いの大川「 そうポイ捨てされてこの街でやっと初めて正社員になれたんだ!

あれ、でも君もボクシングやって大丈夫なの?確か…(心臓触る) 」

ハル、食い入るように「あぁ、それは、もう大丈夫なんです」

大川「そうか!ここは3人しかいない。俺と、 初めて持った担任が学級崩壊を起こして休職中の田中さん」

田中「よっ…は…」途切れ途切れに単語発する。佐藤が通訳する。

大川「この人は佐藤さん!ここで一番の古株! でもだれも素性はしらない…」

真由「落ちこぼれ集まれーか」サウンドバック触る。

大川「今日はオーナーがいないから筋トレしているんだ! 効果的な腹筋のやり方おしえてやるよ!」

ガンスルーする真由。ハルにサウンドバック(センター)の方に寄らせる。

真由「右利き?」

ハル「うん」(マジかよ!)

真由「構えはこう」真似するハル。かわいい

真由「ワンツー ワンツー」

ハル「ワンツー…ワンツー」見よう見まねするハル。かわいい。

真由「もっと腰いれて!ワンツー」

ハル「ワンツー」

真由「ガード下げない!ワンツー!」

ハル「ワンツー!」

真由「どう?」

ハル「…わからない…」フーンとつまんなさそうな顔する真由

ハル「でも、好きかもしれない」嬉しそうな真由

真由「2人でやろう!私が知ってること全部教えてあげる!ワンツー!」

2人でシャドーする

下手から出てくる神尾

神尾「お。今日はサボってないな!」

大川「神尾さん!入会希望です!2人も!」

2人見る神尾

神尾「…あの男の子の方はだめだ」

大川「え…?神尾さーん!」

真由に見守られながらシャドーするハル

(背景だけ幕変)

 

上手から修一出てくる。真由、自然とセンターから後ろにはけていく。

修一「何何何しちゃってんの?(嫌味っぽく)サッカーの代わり? あー俺への当てつけ?」

ハル「そんなんじゃないよ」

修一「一度練習に来いよ」

ハル「でももう俺はみんなについていけないんだよ」

修一「あのことなら何度も謝っただろ! あのことは悪いと思っている。今は本当にお前とサッカーがしたいと思ってる。コーチに言ってやるからお前も俺も一緒にサッカーして元どおりに なるんだよ!いいから来いよ。分かったな。」

修一去る、シャドー続けるハル

 

シャドー

一生懸命シャドーするハルを見る母。

 

母「なんでボクシング?運動したいならサッカーでいいじゃない。名フォワードだったんだから」

ハル「サッカーはもう…」

母「そりゃ、全く運動していなかったから最初はキツイだろうけど」

ハル「…」(セット上手にハルの家?ソファーに座っている。下手に神尾ジム)

母「ボクシングって神尾ジム? 神尾さんにボクシングやらないかって誘われたの?」

ハル「まだジムには入会していないんだ」

母「お母さん、神尾さんはちょっと、いつか言わなきゃと思っていたんだけど、お父さんの死に神尾さん少し関係しているの」

ハル「え、お父さんは過労死じゃないの?」

母「この街はバブルの頃、温泉街ですこし賑わっていたの。パラダイスワールドの前は旅館が立っていて、潰れたあと、企業を誘致して工場を建てないかって言ってたんだけど、それを神尾さんがストップしたの。歴史とかを教える光と水のショーをしたいって。それを聞いてお父さん目を輝かせてたわ… 神尾さんが逮捕された後と孤軍奮闘してね…」

 

神尾「ことが進んでた頃には俺はハメられていた」

大川「知ってたのになんでやったんですか?」

神尾「断ったら融資を辞めるって言われてそんなことはできない」

…(記憶の限界)

♪時を止めた夢

ナポレオンも邪馬台国ベルリンの壁

寂れていく商店街閉鎖されていく小学校も

 

ハル「分かったよ…」絶望した感じ

センターで背を向けてしゃがむ。小さい。お尻の小ささ異常。全体的にこじんまりしている。かわいい。かわいい… お顔見えていないのにかわいい…なんで…

 

真由「へーお母さんに言われたら辞めるんだ?マザコン?」

ハル「俺に構うな」横向く

真由「反対なら私だって散々されてきた今だって!」

ハル「うるさい!俺んちはすこし特別なんだよ。二人で戦ってきたんだ。母さんを傷つけたくない。」

真由「戦ってきた?逃げているの間違いじゃなくて?」

寝転がるハル。そんなハルに呆れる真由。

真由「死ねばいいのに。あんたなんで生きてんの? そんなの死んでるも同然じゃない」

(ダイレクトー!普通そんなんで死ねばいいのになんて言わないー!)

ハル「あーーもうお前は何も知らないだろ!」

(フッと小馬鹿にしたような投げやりのような感じで)

「そっちは?その性格じゃはみ出して引っ越してきたってところだろ?」 ちょっと勝った感出してる笑

真由「私は!少なくともあなたが私を知らないってことは知っているっ!!だからあなたのこと知りたいと思っていたのに!…本当死ねばいいのに」言いながらハルの前に来る(ハルは寝転がっているから見下ろしている)。

立ち上がるハル

ハル「もう俺のことは脳みそから消してくれ」

真由「じゃ、そっちも返しなさいよ!」

ハル「は?」

真由「ボクシングのトキメキ返しなさいよ!」

ハル「トキメキ?」

真由「やってみて楽しかったでしょう?そんなキラキラした気持ちもったいない!返しなさいよ!」

ここで多分ハルのスイッチ入る。

♪ときめきなんかなーい この心臓はー

ハル「移植したんだ。心臓移植。この心臓は俺のじゃないんだ

これは他人の心臓だどうせ俺のところになんか来たくなかっただろう」

真由「バッカみたい。ほんと、死ねばいいのに!」 結構マジですごいこと言われているのに動じないし、だから? 的な顔している真由、ある意味すごい。

 

♪そうだよな 俺言われたしな 移植までして生きる価値がお前にあるのかって

 

ハル「町の人に言われた。ごみのように踏みにじられた。」

 

♪傷つかないために<ハルの脳内>

 (ベンチに座るハル、 周りに町人ロボットのようにカクカク動きながら)

こんにちは ごきげんよう 顔で笑って心で泣いて それが生活 それが人生

社長の腰巾着と言われても

夫婦の溝が埋まらなくても

笑って笑ってやり過ごそう

その方が傷つかないから

 (回るベンチスポットライト浴びるハル跪いて片手差し伸べている )

 

目立たず騒がれずそれが大事だ

奇跡を無駄にしたと言われても

笑って笑って笑ってやり過ごそう

みんなから許されるために

こんな小さな世界 雁字搦めの中

生きる道は他にはない

 

(町人に追い詰めらている。見下されている。胸ぐら掴まれている)

「ごめんなさい…ごめんなさい…僕でごめんなさい…でも、僕は母さんのために生きなきゃいけないんだ…!」

 

こんにちは ごきげんよう 笑顔を交わそう 顔で笑って心で泣いて

それが生活それが人生

 

その方が傷つかないけど

・・・・・・・?

初めて知りたいと言われた

頭にきたけど

心があんなに正直になったのは

「初めてだった」

(ベンチ上手の方に座っている)

ハル「母さんは言う。全てが元通りになるからって。今まで通りに生きられるって。でも、おかしいよね。心臓だけじゃ生きられないのに。」

 

♪君に逢えたから

父さんがいないことを気にしたことはない

母さんがいつも笑顔で守ってくれた

だから母さんを傷つけたくないんだ

大好きなサッカー 大好きな友達

「でも病気になって全てが変わったんだ」

(移動ベンチ下手側へ)

自慢の息子になりたいと思った

だけど心臓だけじゃ生きられない

(ベンチの上真由と背中合わせに体育座りをする)

こんなこと初めて言うけど

口にだすのも怖いけど

本当はあの時旅立ってしまいたかった

夢さえ届かないこの空の果ての世界まで

逃げたいんだ 逃げたかった 逃げたかったんだけど

今君に会えた

 

真由「…鏡を見ているみたい」

 

♪君に逢えたから

(真由)こんなこと初めて言うけど

口にだすのも怖いけど

・・・・・・・

思いのままいつも生きられなくて

・・・・・・・

今ハルに会えた

(ハル)今真由に会えた

(2人)今2人会えた

 

 

(ここが好きすぎて次のシーンの記憶が飛ぶ)

シャドーボクシング

鳴り響くトランペット

 

ひたすらシャドーボクシングするハル

 

(真由)シャドーボクシングは自分との闘い

 

真由「ハル、落ち着いてきたから教えてあげる。 ボクシングは本気と本気のぶつかり合いなんだよ!その時は目の前の相手しか目に入らない」

 

祖母と社長

500万の行方がどうのヒロシが死んだ時…その話はするな

ハルがいなくなったとハルの母から電話がくる。

昨日から帰ってなくて…こんなこと初めてだから。

見つけたら連絡するわ

 

神尾、ハル下手から出てくる

母「神尾さん…」

ハル「やっぱり自分で言うよ。

母さん、ボクシングの試合をする事になった。 神尾さんの知り合いで同じくらいに始めた人がいて。 お互いもうちょっと力をつけてから冬までにやることになった。

俺、一枚だけ自分でチケット作ったんだ。これ母さんに…」

母「この日…!」

ハル「そう心臓移植して5年の記念日、この日に僕はまた生まれ変わるんだ」

母「生まれ変わる?ハル、あなたは生きてるじゃない!」

ハル「生きているように見えたのなら… 母さんの目はどうかしている。

僕はこの5年ずっと演じてきたんだ。

幸せそうに見えるように楽しそうに見えるように。

だれか間違って僕を車の前に突き出してくれないかって

カミナリが落ちてそのまま終わらないかって。

自分が誰なのかわからない。

でもある人が言っていたんだ。ボクシングは本気と本気のぶつかり合いなんだ!

でもやりたいことはその先にあるんだ。

本気と本気のぶつかり合いの後に」

 

シャドーボクシング

町の人みんなで大合唱。

 

ボクシングをするハルを見て

♪へたっぴだし。腰引けてるのになぜかかっこいい

(って歌詞で薮君はいつだってかっこいいしかわいいわ!と全私が突っ込みを入れる。)

 

上手から出てきてメンチ切りながら

「なんでボクシングなんだ!」睨む修一。お顔が大変バブい。

女子「目が離せない」

 

シャード~ボクシーングはじーぶんとの戦い

シャードーシャードーシャードーボクシングは自分との闘い

シャードーシャードー

 

みんなでシャードー歌う。

若くて夢中になってたあの頃を思い出す町人のみなさん。

 

♪秘密の鍵<ハル>

 

一幕の終わり曖昧…記憶が…

 

 

 

二幕

ハル、センターでシャドー

 

♪ハル

ハルはじれったいナメクジみたい

でも塩を振っても溶けない

ハルは亀みたい

ウサギの群れのなかでもめげずに走る

そんな自分では嫌なんだろうけど

不器用さも良いかもよ

くじけない君に目を奪われるよ

ハー↑ル↓

真由「あと1分!」

ハル「真由はジムに行かないの?」

真由「うん…私あそこはちょっと…」

ハル「真由も試合をすればいいよ!そうすれば変わるよ!」

真由「偉っそうに!この間まで世界一ネガティブ星人だったくせに!」

ハル「違うよ!(椅子乗る)宇宙一さ!」

とキラキラしながら言い、上手に去っていく。

取り残された真由の寂しそうな感じ。何かがズレ始めていると気づく真由。

 

 

♪スポーツを!

うわさずきのママ友とランチしてネタを集めて

切り刻んで野菜と一緒に炒めましょう

無駄を省け上司は~

お前が無駄だ!

おれが家では粗大ゴミ

年金は期待するな~

ストレスを焼酎で割る

それがこの町で生きていくコツ

ハルを見てると心がうごくあんなに目に光がなかったのに

何がハルを変えたの?

ボクシングか?ボクシングよ

スポーツは身体より心に効くのかもしれない

 

歌の最中にハルが上手下手上手に走り去る

 

スポーツが体にも心にもいいと気づく町の皆さん。市長にスポーツ大会やろう!ってなる。

町のオリンピック!ってすれば人も来る!ってなる。

市長が♪町の小さなオリンピックを~でなんか決まる。

 

神尾ジムで説得

大人達が神尾にオリンピックやるって話をする。神尾は「 いいんじゃないっすか」って普通に答える。それの市長の返事「 君に責任者になってほしい」神尾「え!?」ってなる(そりゃあな )いきなり町内で決まった催事の報告とともに責任者やれって普通にひどいよな。(私なら絶対お前がやれよって思ってしまう)

市長、お前のことが羨ましかったんだ。だから話もちゃんとせずに警察にチクったと懺悔。お前に詫びの気持ち的な感じでオリンピックの責任者を任せたい。と話す。おいおいおい。ぶっとんでるぜ。(心の声ですぎ。黙って私。)

そんな話の最中にジムに来るハル。

筋トレを始める。

上手で横目にこの人たち何話してんの的な冷めた感じでちょいちょい見ながら筋トレ(言えた…!のとき)

リュック置く。メモとる書く。バンテージ右左ちょっと巻き直す。メモ書く。

ハルの筋トレメニュー

腕立て

ゲンコツ腕立て

腹筋

ワンツーステップ

9日ソワレは普通腕立て片足ずつあげて腕立て

腹筋も足上げ片方ずつ

 

 

大人達がいいように盛り上がっている。市長がサンドバックちゃーんといつものように声をかけて遂にキレる佐藤。

佐藤「初めて市長に会った時、顔腫れてるからって話聞いてくれて、でもお前も悪い。お前は男が殴りたくなるような顔しているそれから会うたびにサンドバッグサンドバッグ…!」

いや、社長クソかよ! 男が殴りたくなるような顔ってなんなんだよ! それに対しての市長「え…?嫌だったの?これダメ?」 って無自覚かよ!

佐藤「案外あっけなく言えた!」

♪卑屈になってーって歌いだす。

そんな大人達をアウトオブ眼中で筋トレするハル。

大人達、いい感じに結束しだす。筋トレするハルに

「ハルくん、俺たちも闘うから!一人じゃないよ!」

ハル「いや、ここには道具を借りにきているだけだし…あ、試合させてもらうことには本当に感謝しています。でも、そういうのはいいんです。注目されるのとかいやだし、じゃあ、そういうことで…」

上手に去る

「付き合い悪いなぁー」

「ほら海外移植の時にいろいろ言われたから…」

「寂しくないのかしら?」

この時あの時にみんなにいろいろ言われたからって自分らの周りの人やで!ハルを孤独にしたのは自分らやで!って心の中で盛大につっこんだ。

 

幕変

上手登場(リュック背負っている)

♪心が望むこと<リプライズ>

この街には真由がいる真由がいればいい

歌っていると修一が下手から歌聞いている。

修一、下手からガン飛ばしてくる上半身めっちゃアディダスなのに勝つスニーカーのナイキ(コラ)

修一「ハル、あいつって誰だよ。

試合あるのは分かるけど、だからって連絡無視はよせよ」

ハル「あぁ…」

修一「俺たち親友だろ。来週の日曜みんなでパラダイスワールドの廃墟に行くことになったから。あそこ今度なくなるらしいから。お前も親父さんが作ったところに最後に見ておいた方がいいだろ」

ハル「修一、もうおれに構うな。あのことは話さないからそれでいいだろ」

修一「はぁ?お前、自分がジョーカー持ってると思ってるかもしれないけど、お前が言ったら俺も言うからただそれだけだから。

…いいか!お前の為に企画したんだからな!絶対来いよ!」

なんか…めっちゃ修一不器用!不器用すぎない!?ツンデレか! ヤンデレか!一周回ってかわいく思えてくるけど、実際修一のお顔が天使のように大変かわいい。

 

廃墟

不気味な雰囲気でみんな怖がる。いろいろ置いてあるゴミの山を見て興味を持つ。

「この演芸広場でショーをやるつもりだったんだって」

「ナポレオンとか?桶狭間の戦いを馬を走らせてとか」

「私は新撰組がいいー!」

「えー。やっぱ海外ネタじゃない?ジャンヌダルクとか!」

 

修一♪何か気配が待ったをかけるここから先へは行かせないと

囚われの国へと誘うように

 

優馬「死んだおじいちゃん!」

修一「あ!俺がいる!」

 

真由が出てくる

ハル「真由!今までどこにいたんだ!?」

 

♪時代の墓場

(馬にのる真由かっけー)

時代に捨てられた~

一列に並びな

ここは時代の墓場だ

利用して捨てられて

お前は何を捨てた?昔は金もうけ~

 

なんかめっちゃジャニーさん好きそうなスタンスの曲。(伝われ)

ゴミを見て逃げるみんな。かわいい薮くん。追いかけられる。

センターに集められる。ハルがセンターでダンス(大勢を従えて舞台の上でセンターでダンスするこの時をずっと待っていた…!やっぱりダンスがめっちゃ上手い)

真由の歌唱力すごい。ラストの方で一度声が出ずらい時があった。

 

廃墟から逃げる。

「はぁはぁ、これが15年の廃墟…こんな怖い所がある街に住んでいたなんて」

「業務用スーパーになるって」

「早く綺麗にならないかな…」

ハル「それでいいのかな」

「はぁ?」

ハル「なかったことにしていいの?」

修一「ハァ?ハル、お前何言ってんの?」

ハル「今まであったものを無かったことにしてそれでいいのか

修一、小さい頃よく暗くなるまでかわら?でサッカーしたよな」

修一「なんだよ。いきなり」

ハル「 楽しかったよなー練習終わった後も二人で残ってずっと練習して」

修一ちょっと思い出して微笑む

修一「あぁ、お前が妖怪がでるー!って言って走って逃げたよな。なんもいないのに」

ハル「あの頃は良かったよな。なんでも言い合えて。

移植手術が終わった後、お前は一人でひっそりと病室に来て俺に言ったよな。治ってももうチームには戻らないでくれって」

優馬「あぁ、そういえば小さい頃はハルの方がサッカー上手かったよな」

ハル「レギュラーの座が奪われるのが嫌だったんだろけど、だからその償いとして俺をみんなの仲間に入れてくれたりして嬉しかったよ。でも。もう、おふくろはその事知ってるんだよ!

もう親友ごっこはやめよう」

修一「お前は今や街のオリンピックのメインイベントでみんなのヒーローだもんな!俺は用済みか?最低だな。だから言われるんだよ!海外に行ってまで心臓を貰う価値があるやつかって!」

優馬「おい!」

修一「みんな聞いてただろ!国内でドナーが見つかったときもそうだ!ハルでいいのかって。 もっとふさわしい奴がいるんじゃないかって」

辛そうな顔するハル

ハル「でも、おれは」

修一「お前自分が何言ってるのか分かってるのか?」

ハル「お前もな。(ここの感じちょっとジョージ・ノワックだった)

募金を集めてくれたことは感謝している。

だけど、

♪ 一度でも言ってくれたことはないお前は生きるのにふさわしいって

友達の価値はなかったのかぁー

お前なぁらみんな喜んで募金してくれたのか♪」

 

下手に逃げようとするハル

修一「待てよ。お前は俺の気持ちを考えた事あんのかよ!」

ハル「お前の?」

修一「毎日商店街に立って募金活動をしていた。

お前のおふくろさんに仲良くしてくれって言われて、だからお前の誕生日パーティーにもみんなを連れて行った。おふくろさんごちそうつくって涙ぐんで喜んでたじゃねぇかよ!手術後人が来てくれたのが初めてだって!」

ハル「気持ちよかったか?良い事して」

修一「お前、自分だけがってそういうけどな?」

 

 

♪ハルが病気になってどうすればいいかわからなかった

手術が成功したと聞いた時生まれて初めて嬉し泣きをした

でもすぐに怖くなった

次は俺の番か

お前の方がサッカーでスターになれたはず

だとしたら生きる価値がないと今度は俺が言われてもおかしくない

ずっと怖かった

 

♪ずっと怖かった

(ハル以外で)♪ハルを見てると怖くなる

次は自分の番じゃないかって

怖い×4

(全員)ずっと怖かったんだぁーーー

(だーの時薮くんだけ声が違うすごい)

傷つけあって落ち込んで帰る若者。

それと入れ替えで来るすさんでる大人

 

 

母「ハルが練習にきてない?」

「ええ。試合ももう近いのに」

「なんでかしら…」

「あの私のツイッターやってるんですけど、 ハルくんのこと呟かれてるんですよ…」

 

ルサンチマン

あの冴えない少年がボクシングの試合?

移植から5年目の誕生日に試合?

また晒し者にされたいのかしら

立ち直れなくなるくらい負ければいい

 

…こえぇーーー!超こえー! 頑張って病気を克服した子に立ち直れなくなるくらい負ければいいってどんな!しかもお前らハルのこと知ってるやろ!こえぇよ! もはやこれ自治体からのいじめだよ…っていうか移植から5年目の誕生日とかつぶやいたヤツだれだよ…そっとしておいてやれよ… ハルはただ試合したいだけなのに、 勝手にオリンピックの目玉になんかして晒し者にしたのお前らや… (超絶過保護)

 

「じゃあ、これを見てハルくんはプレッシャーに負けてるってこと?」(プレッシャーっていうか普通にメンタルやられるってこれ…)

「おい」

「 でも移植の時もみんな面と向かって悪く言う人はいませんでしたから…」

「あの時、石坂さんハルに募金できない人は心が貧しいからって言ってて、ハイ。と答えたんですけど(ハル母が触ろうとするのを避ける)で も、私実家が福島なんで何億もかけて集めるんなら被災地に…って思ってました。だって全部なくなったんですよ。私心が貧しいから…」

ってまさかのカミングアウトーーー!いや!今言うーー!?それは一生石坂親子に言わなくていいやつだからぁーーー!そんなカミングアウトしなくていいからぁー!それ聞いたらハルどんなに傷つくと思ってんの!?今すぐ町から逃げて…石坂親子…傷つけられる町に居続ける必要ないで…あ、でも旦那さんのいた地だもんな…(ここまで秒)

「町のオリンピックなんて… って思ってる人たくさんいると思いますよ」って冷静な突っ込みいれる人もいるけど、全力でそれな。みんながみんな賛成なわけないやろ。

っていうか、自分らそんな小さいコミュニティーTwitterフォローしあってんの…怖くね…?普通ご近所さんで相互しない…あとわざわざ小さい町のオリンピック検索しなくていいんやで…

 

♪最後の一人

♪あの子を守らなきゃ誰が味方で誰が敵?こわいー

辞めさせる?背中押す?あなたならどうする?空から守って~

 

な歌。個人的にスポットライト浴びて怖い~ って打っている姿めっちゃ宝塚舞台だったし、めっちゃロミジュリだった。

 

試合前に緊張しているハル

真由「緊張してる?」

ハル「当たり前だろ」

「逃げ出したくなる。色んな人が俺のことを言う。だって何も解決していないし、道はもっと険しくなるし、それを毎日突きつけられている。俺は何も変わっていない、変わっていないのに変わったと言われる」

真由「私も初めての試合の時緊張したよ。怖った」

ハル「試合はどうだったの?」

真由「ボロ負け!思っていたことなんも出来なかった」

 

♪開会ソング

遂にきたオリンピックの日。ソーラン?よさこい? みたいな感じでめっちゃ祭りって感じの音楽

 

♪試合

ハルの試合会場にみんな来る。ボクシングのセットがちゃんとしたやつ。ドリボじゃない。ロープがレーザーじゃない。

「勝てるのか?ハルは」

「やすあき強そう」(対戦相手)

母「どうか神様お守りを」

祖母「ハル!前を向け!恐れるな! 自分が変わったことを証明してやれ!」

試合始まる

最初にハルが殴る。殴られる。

スポットライト浴びて

♪何が起きたか分からない。記憶が飛んだ。 こんなこと初めてだ!

ハル、ビックリ。

そんな時に下手から来る修一。修一来たー!ヨッ! ツンデレーーー!

多分修一前日に優馬にお前は来ないのか?とか言われてるし、行かない。って意地張ってるしベットの上でうわ~ってなってる。出かけるまでも行くか行かないかでめっちゃ悩んでるし、 玄関でスニーカー履くときまで悩むけど、なんだかんだハルとは親友に戻りたいしで腹くくってクッソー!とか言いながら走って来てる。(妄想)

 着いた修一の一言目が「ハル!なんて顔してんだ!」リング前来る。修一見るハル。

歌でやすあき強いとかカッコいいじゃんとか生きてる証明見せてやれ!って叱咤激励。割と結構ひどいこと言われてる。

ガード下げるな!負けるぞ! からのフルボッコかまりに行く1回倒れる。

♪修一 ~やり直せること教えてやれ!

と激励。あんただけだよ…素直に応援してくれてるの…

試合の途中でリングの後ろに真由が出てくる。歌う。

頑張る姿がこの世で一番美しい的な歌を歌っている。

ハル、形勢逆転したと思ったらクロス。

真由「ダメ!」

ハル倒れる。

リングから落ちる。神尾来る。触ろうとする神尾を止める。(ただ、一番早く来るのは修一だけどな!!!)

ハル立ち上がると後ろに当たる。

祖母「ハル!胸を張りな!」

負けた姿をスマホで取る女を皮切りにみんな負けたハルを写真撮る 。

そんな姿のハルを見る修一。(多分修一はじめ、 同級生はそんな大人たちにドン引き)

ハル「うわぁー!」叫んで下手に走り去る。真由も追いかける。

ハルがいなくなった試合会場で、負けたけど「ハルを誇りに思う! 」と言う祖母。拍手を最初にする修一。それにつられてみんな拍手。そんなみんなに「ありがとうございます」と頭を下げるハル母。

なんか、負けたけど! が最初に入る感じの慰めと激励を言っていて自分らオリンピックの意味知ってんのか?と思ってしまったよね…。ハルは病気を乗り越えてが前提であること忘れてないか?

そして一番最初に拍手してあげる修一やっぱりいい奴だよな?ハルのこと好きだよな?(修一にゲロ甘)

 

試合後ジャージ着てる

下手から来る。夕日の中打ちひしがれているハル。(アベマリアみたいな曲)

ハルを見つけた真由「うわぁー!夕陽が綺麗!…見なよ」

ハル「消えたいもう誰にも会えない」

真由「 あの夕陽がしずむ少し向こうにここよりちょっと大きい街があるの。そこのボクシングジムで初めて試合をして道が開けた!と思ったその帰りにトラックに轢かれて、そのまま…」

???ってなるハル

ハル「…誰の話?」

真由の秘密が話されていく。

そしてお互いがシンクロする理由が分かる。

真由「それ、私の心臓だよ」

(サマースノーーー!?これはクロスハートなの!? サマースノーなの!?って初見の時は大パニック)

大事なこととか、実はそんなに大したことないことに対して

真由「その時は気づかないんだよね」

と悲しそうに言う。消え入りそうな真由を感じるハル。

ハル「真由、行くな…!」

 

ハルが真由をバックハグ。身長差…一瞬ここで私の魂抜ける。

真由去る

 

♪いのちの音

本当はなりたかった

命の音

(みたいな歌詞)

 

幕変

真由の家

娘の死を嘆く真由の父と母。

♪娘への誓い(前半)

そこに、浮かない顔をして入って来るハル。

「すみません。今日は休みで…」

ハル「この写真…」と真由の写真を見つける。

「あぁ、娘です。今日が命日で…」

と説明を受けてやはり…と気づく。

「娘の友達かね?」

「あ、いえ、僕は、娘さんの心臓をもらった…」と話し始める。

「…君か!その傷はどうしたんだい?喧嘩でもしたのかい?」

「ボクシングで…」

「この子もやってたのよ!」で確信。

「まだサッカーはやっているのか?」に心苦しくなるハル、意を決して言う。

ハル「サッカーはしていません。全部嘘です」

真由父「なんだって?」

真由母「ひどい」

真由父「どうしてそんなことしたんだ!理由を言いなさい」

うつむくハル。

ハル「すみません」

真由父「すみませんはいいから。言わないなら帰ってくれ」

ハル「初めて手紙を頂いた時、自分のはこの心臓に見合う人間なのかって。この心臓にふさわしい人間でなくちゃって。この心臓が生きたかったように生きるのがいいんじゃないかって。 そのうち自分はもう死んでるんじゃないかって思えてきて、生きるために嘘を…心臓と生きたくて嘘をついて、でも嘘をつく度に心が死んで…だから…この5年頭と心臓が別々のような気がして…僕はこの心臓と一つになりたかった」

土下座する。ハル「本当にすみません」

真由父「もういいから座りなさい」

 

「なぜボクシングを?」

真由が来る。下手から前を通ってハルの後ろにいる。

ハル「ある人がやっていてその姿がすごくカッコよくて…その人が言ってたんです。ボクシングは本気と本気のぶつかり合いだって。拳と拳それしかないんだよって…。

…手紙。これからは嘘じゃなく本当の事を手紙に書いて送ります。他に何かできることがあったらなんでもします!」 必死に言うハル。

真由父「何もしなくてもいいんだ…。ただ、心臓の音を聞かせてくれないか?」

ハル「はい」

ハルの心臓の音を聞く真由の両親。

そんな姿を見守る真由。

鳴り響く心臓の音。

♪娘への誓い(後半)あの事故は忘れられないけど立ち止まらずに 生きる

舞台の後ろに消えていくセット。

 

ハルが一人で歌う。

 

♪決意

どんな人を愛せるほど俺は器用じゃない

でも愛は信じてる

ぶつかりながらぶつかり合いながら

命ひとつ抱えていく

 

勝利とか敗北とかそれより大事なものがあるはず

強さや弱さでは測れない

傷ついても守りたい

俺は俺を手放さない

ぶつかってもいい ぶつかってもいい

俺の命投げ出さない

悔しさを飼いならすな

立ち上がれ歩き出せ

命ひとつ抱えていけ

 

 

歌い終わるといつもの街並み。ハルの後ろにいる同級生たち。ハルに近寄る修一。微笑みかける。そしてハルと一緒に仲間たちの元に行く。

きっとこれがハルがこれから生きる道。

 

END