有職麗華

ほぼ自分の感想推測憶測の記録用

ファンタジー冒険活劇ミュージカル リューン〜風の魔法と滅びの剣〜 1幕

2018年2月藤原担大橋担に衝撃が走ったダブル主演作品

リューン〜風の魔法と滅びの剣〜

覚えてる限りの文字起こし

微妙なところは色々な方の文字起こしを見させて頂きました。

 

 

 

センターに並ぶ椅子 座るリューン・フロー上手とリューン・ダイ下手

幻想的な世界観の中宇宙に漂う二人

ダイスがセンター裏からきて歌うスクリーンには地球の絵

♪調和のシンフォニー

 

この星には…

フロー「僕たちが調和のシンフォニー…を作っている?」

 

歌が終わりそのまま席に座る二人とダイス

耳ふさぐフローを後ろからそっと外してあげるダイス。

 

ダイ「調和のシンフォニーって言っても。でも、だったら、教えてくれよ。どうして調和を踏みにじるやつがいるんだ?どうしてこの世は戦争だらけなんだ?」
ダイス「それは、賢者である魔法使いの絶滅が1つの原因と言えるでしょう」
フロー「絶滅ってことはもうこの世にはいないのですか?」

ダイス「えぇ。恐らく」

ダイ「でも、あんたは!」

フロー「ダイス先生!」
ダイ「ダーイースーせーんーせーいーは会ったことあるんだろ?」
ダイス「えぇ。はるか昔ですけどね。」

フロー「でも先生は魔法を使えるじゃないですか」

ダイス「これは魔法道具だよ。それを使えるだけさ。」

ダイ「でもそんな道具なんて役に立たない!」
フロー「リューン・ダイ!」
ダイ「だって、水晶玉は少し先の未来しか見る事ができないし、( 水晶玉奪う)
この杖だって(フローから杖奪う)、月明かりより暗い。
空飛ぶ箒だって、ジャンプの補助にすらならない!(ジャンプする )」
杖奪い返すフロー
ダイス「少し先の未来は見える。もうすぐでエルカが来る。」

エルカ登場。

エルカ「あーーいたぁー!ふたりとも!」最初に2人の間通る
3人「いえーい!」と挨拶

ダイス「そして怒られる」
フローリア「こらー!エルカ! また私の鏡台から何かとったでしょ!」

二人の間を通り抜け二人をくっつけ通せんぼする。 しばらくエルカとフローリアが走り回る。エルカクルクル回り、 来たところから戻っていく。

エルカ「またねー!」


ダイス「このように少し先の未来を見ることならできます。
ですが、呪文があればもっと力を発揮することができます。
呪文によって魔法使いの方は大いなる力を発揮していました。
それもまた魔法使いと一緒に滅びたのです」
風が吹く

フローリアが干していた洗濯物が飛ぶ

フロー「ねぇ。おかしい。風が変だ。風が何か訴えてるんだ。わからないけど。呼ばれている気がするんだ。リューンって」

フローリア「リューン・フローあんた風の音が聞こえるのかい?」

ダイス「さぁ、今日はここまでにしましょう」
フロー「ダイス先生!今夜のお芝居観に来てくださいね!」 ダイを引き寄せる
ダイ「アァ!オイ!」
ダイス「今回のお芝居は君も参加するんでしたね」
ダイ「まぁ、悪役だけどねぇー」ふてくされるダイ
フロー「でも!普段から剣士の修業しているだけあって、 こんなんだけど」

ダイ「おい!」

フロー「剣を持たせるとほら、すごいんです!(手上げさせる)」

ダイ照れて剣振りかざす振りする

ダイス「 風の魔法使いこの郷が他国から侵略されることもなく今日までやってこられたのは、あの伝説のおかげです。 二人とも頑張ってくださいね。必ず観に行きます。

ダイス去る。

 

ダイ「はい。他国からの侵略か…どうなってるかな? 今ごろ俺たちの生まれた里は…」

フロー「リューン・ダイ」
ダイ「あの時もっと…もっと俺に力があったら…! みんなを助けられたのに…!」

回想 戦争のシーン 剣の音がする

 

怒りでワナワナ震えるダイ。耳を塞ぐフロー。

ダイ「フロー。耳を塞いでも音は消えない。俺たちの里はもうないんだ。

ダイ「俺たちの郷はもうここだ」

フロー「このルトフの里が」

二人「俺たち/僕たちを助けてくれた」


♪僕たちの魔法

 

スクリーンには草原に葉っぱが風に吹かれている。歌詞が風に乗ってくる映像

 

フロー 平和を愛して僕は歌い踊るよ

ダイ  平和を願って僕は剣を磨くよ

フロー 未来はまだ変えられるから

ダイ  負けちゃダメさ辛い過去の記憶に

 

二人 空翳した手は幸せを掴むためまだ涙にしか届かない指だけど

風に夢を描けばきっと叶うよ

それが僕たちの魔法さ

 

フローとダイ手をクロスして回る(チップとデールみたいに)

僕たちの魔法で空に手をかざすときの今の幸せと意気込みの顔
ハイタッチ飛ぶのかわいい

 

ダイ  もっと強ければ郷は焼かれなかった

フロー 殺し合うだけじゃ何も生まれはしない

ダイ  剣は人を守るためある

二人       忘れないで人は迷う生き物

 

二人 空翳した手は幸せを掴むためまだ涙にしか届かない指だけど

風に夢描けばきっと叶うよ

それが僕たちの魔法さ

ハモリ 魔法さ

 

フロー「本物の剣は人を殺す道具だよ。忘れないで」

ダイ「大丈夫。俺にはお前がいる。もしも俺が道を誤ったときはお前が救ってくれる。そうだろ?」

フロー「うん。約束する。この身を挺してでも…!」
フローリア「リューン・フロー!リューン・ダイ! 朝ごはんだよー!」

走って後ろに去っていくフローとダイ

かまど亭

スクリーンにどんどん出演者の名前が出てくる。歌詞も出てくる。

途中から合流するフローとダイ。


ここは3つのかまど亭!
一は独立 二は対立だ
三こそ調和の数字だよ
だからかまども3つなのさ!

空と海に陸がある

昼 夜 間 に夕焼け

     大きいスプーンを持っているエルカ一は独立

     二は対立だの時に左右にすくうような仕草

     片足を後ろに上げていてかわいい

 

3がテーマの宿屋

蒸す煮る焼くで料理も最高

お芝居見る人や楽器買う人

千客万来ルトフの里

 

下手からでてくるダイ、フロー(の順)

わぁ~って食べ物に向かっていく。 ぶつかりそうになっていくダイ。後ろからペコペコして謝りながら歩くフロー。ご飯食べる一口いれてパクパクわんぱく可愛いかよフローのスプー ンの持ち方が上から掴むタイプの民族系なやつ。

センターの椅子座るマールンの向かい
ダイ「おはようございます!マーナム先生!」
フロー「おはようございます!アリーシャさん! 気分はどうですか?」アリーシャのお腹撫でる
エルカ「不思議よね!もうすぐここから2人の愛の結晶が産まれるんだから!」
であーあーって指差すフロー
思春期…
フローリア「アリーシアとマールンとお腹の中の子で調和の3!これで晴れて調和の数字、3となる!」
マーナム「でも双子が生まれたらどうしよう」

アリーシャ「いじわる言わないの!」

フローリア「双子が生まれたらもうひとり作るの!そしたら3となる!」
エルカ「ママも仕事みっつにしたら?宿屋の主人と里の長と」

フローリア「長はすぐにアリーシャよ!」
アリーシャ「そんな!私なんてまだまだ見習いです!」

エルカ「あぁ!3つめの仕事、お母さんだ!」

 

エルカ   調和と笑顔が大好きだ

                     ママはみんなのお母さん
フローリア みんな元気になれる場所

                     遠慮はいらないよ!さあお食べ!
        焼き後から連れてきた戦争孤児育てる
全員    ここは愛に満ちた宿屋!
フローリア 仕事じゃないの 信じたいの未来を

エルカ   やっぱママ大好き

 

フローリア「私もだよエルカ、じゃあ、さっき隠したものをお見せ」

エルカ「うわっ覚えていた!きゃー!」
走る

フローリア「エルカ!何盗んだんの!?口紅?チーク?あんたにはまだ化粧は早いよ!子供なんだから!」
エルカ「もう私は子供じゃないのよ!!」 クルクル回るエルカと追いかけ回すフローリア

エルカ「私たち(フロー寄せる上手ダイ寄せる下手肩組む)あと半 年後には通過の儀なのよ!」

?「通過の儀がどんなものか知ってるのかい?」

エルカ「えぇ!三日三晩里のお説教を聞いてお酒を飲むんでしょ! 」
?「わはは!間違ってない!そうだ!」
酔っ払い「もう立派な大人だな!」
エルカに抱きつく
あぁ!!とみんな怒る。特にフローがあいつー!って顔する
マーナムが助ける
マーナム「おい、商売がしけこんでるからって朝から呑んだくれるなよ!」
酔っ払い「違うね!呑んだくれてるのは昨日の晩からだ!」
椅子蹴る
マーナム机の上に乗る
背中の上で側転して剣を出す
ダイ 「さすが!自衛団団長!」
全員 「マーナム!」

マーナム「大丈夫か?」エルカ、ペコとお辞儀する
マーナム   平和を守るためまだ戦士は必要

後継者にはダイがいいやる気も才能も見える
アリーシャ  危険な任務もうやめてだってすぐパパだよ
全員     みんなが願ってる平和 次の世代に渡すんだ未来を

 

酔っ払い「ちっ!覚えてろよ!」
ファンルン「どいてどいてどいて!」下手から来る

マーナム「なんだお前まだいたのか!」

アリーシアャ「えーとなんだっけ、ファファファ…」

ファンルン「ファンルン!」
エルカ「誰?この人」

アリーシャ「 ナタージャからの観光客だって」

ファンルン「観光客じゃなぁーい!ダイス先生の弟子だ!」

マーナム「余所者を邪険に扱うつもりはないが、 ダイスは弟子を取らないぞ」

ファンルン「えーー!じゃぁ!!僕が最初の弟子ですね! そうですよね!先生!だって約束しましたもんね!」

ダイス「ふっ…」

ファンルン「そんなぁー!先生!持ってきました! 先生に取ってこいと言われたもの!」

 

ファンルン 3足揃いの長靴と 3つ穴のオカリナとそれから

(ダイが面白そう!見てみよ!とフローを誘う)

3本になった枝毛とサンダルに踏まれた三葉虫

 (枝毛~で枝毛を頭上で振り回すファンルン)

ダイス   ご苦労さん では次の試練 ドラゴン1匹倒せ

(ダイス去ろうと歩こうとするがファンルンに戻される)

ファンルン そりゃないでしょ先生 研究したいんです ファランディアの泉!!!

 

静まるかまど亭

 

フローリア とっくに枯れてるわ

ファンルン そんな馬鹿な

アリーシャ 行けば分かるでしょ

フローリア 芝居小屋の向こうに今は草原広がってる場所がそう

フロアリ はるばる来たのに残念だったわね

ファンルン なら掘り起こして みせます 滅びの剣を!

 

ダイ「滅びの剣???」

マーナム「おい!!!よそ者が軽々しくその名を口にするんじゃない!滅びの剣はこの里の人達にとっては大切な守り神だそれを堀り起こそうなどとは貴様!」

フローリア「やめときな!あんたも二度とその名を口にするんじゃないよ!!」

ファンルン「あれ?ダイス先生は?ダイス先生ー!ブー」 で走り去るファンルン

 

フロー「いつまで経ってもいなくならないよねぇーあぁーいう人」 (呆れ顔)

エルカ「ただの伝説なのにね」

ダイ「滅びの剣・・・」

エルカ「どうしたの?リューン・ダイ?」

ダイ「ううんなんでもない」

フロー「あぁ!リューン・ダイ!稽古の時間だ! 座長に怒られるぅー!」

で慌てるフローダイエルカ。慌ててご飯食べる。ピューっと走る。

マーナム「ダイ!稽古もいいけど、修業もしろよ!」

ダイ「はい!」

エルカ「すぐ追いかけるー!」

フローリア?「巻き割りしたのー?」

フローダイ走る

 

風の里ルトフ


二人 この里が好きだ人はみな優しいし
        空覆う雲も風に攫われ消える
        もし涙落ちてもすぐに乾くさ
        それも風の魔法

          魔法さ

 

スクリーンにルトフの里の街並みとリューン・フローとリューン・ダイのテロップ

走りながら歌う2人。

センター→上手→下手→センターに戻り幕の中へ

上手から下手に動くときフローはまじめに走ってる。ダイは両手広げて回ったりしている自由な感じ。ここで2人の性格がすごく分かる

 

一角狼座

 

初日の幕が上がるぞ
我らは一角狼座
泣く子も笑う人気者
遠くからくるぞ!
ルトフの里の伝説風の魔法使い!
だっつーのにあの2人どこで油売ってんだ
最後の稽古ができねぇ!
初日の幕があげられぇ!

 

日替わり

・初日か?(市川)

・初日か?二日目だよ!(2/8)ダチョウ倶楽部ネタがあったりなかったり

・おにぎり1個で稽古やるやつもいるのにな

・俺たちも頑張ったら松竹座に出れるかもしれないぞ…無理か… 俺たちの中で出れそうなのはフローとダイだけだな…(東京ラスト )

 

リューン!遅いよ!
2人指さす
どっちも!リューン!

愛に満ちた一座
歌とダンスそして音楽!
3つ調和をさせてー

 

歌が終わると下手にある幕が上がり~風の魔法と滅びの剣~ と出て来る。後ろの大きいステージ幕には『リューン』

 

出て来る語り

さぁ、今から千と数年数週間前! このルトフの里がガンドラと呼ばれていた頃。押しも押される大国だった頃のおはなしであります。

民衆は国を治める王に感謝し、王もまた人々を愛していた

 

 

幕袖下手

フロー「緊張してる?」

ダイ「当たり前だろ!・お前もしてるだろ!」

フロー「こう手のひらに役の名を書くんだ。それで飲み込む」

エルカ「ねぇ、二人とも、今日このあと付き合ってよ! 連れて行きたいところあるの!」

フロー「どこ?」

エルカ「行くまで内緒ー3人だけの秘密だからね!さぁ! 出番よガンドラ王っ!」

でかい仮面を渡す。魔法使いのフローももっている。でかい。 モアイ像みたい。

ダイ「おぉ、民よ!民よ!静まれ民よ! 民を思えばこそ喜びを感じ民なくしては国は成り立たぬ

そこに盲目のひとりの女性

眼が見えてないから歩くのフラフラで王様の前に来てしまう

みんな「あぁ!」

ダイ「待て。この者は眼が見えぬようだ」と制する

ダイ「そなたはどうした?」

エルカ「王様!お願いがあります! どうかどうか私のこの眼を見えるようにしては頂けませんか? 民を思う王様なら出来ないことはないはずです」

語り「この言葉に王様はひどく同様した」

フロー「お待ちなさい」

語り「この男はこの国でも指折りの魔法使い」

フロー「♪ 人は限られた力しか持たぬもの 私はそれをただ助けるだけのもの

瞼をとじ息を整え シャルレ ヴィレ ラーピア ヒュラヴゥーレ サーリヤー」

 (デカイ仮面でフローのが特に大きいのか、歌声がこもる。 まじでこもる。なぜこれにした)

センター暗くなり上手ではかまど亭

フローリア「行かなくていいんですか?」

ダイス「あぁ、ちょっと調べごとを…風の魔法使い… あの話は好きではない…」

フローリア「そうね…何か食べるわね?余り物になるけど」

アリーシャ「私もってくる」

ダイス「あなたはいい」

アリーシャ「ありがとう」

ダイス「子供はこの里の調和の印だ」

フローリア「その通り!」

アリーシャ「でも不安なの。 自分では予想も出来ないことが起こりそうで…」

フローリア「大丈夫よ。あなただけの子供じゃない。 この里全員の子供になるんだから」

アリーシャ「じゃぁ、リューンの二人とも兄弟ってことね! エルカとも!」

フローリア「そうね!よろしく!」

マーナム「アリーシャ」

アリーシャ「あぁ、あなた」

マーナム「行ってくる」

ダイス「ご苦労様です」

マーナム「なぁ、あんたの弟子ってやつ見なかったか?」

ダイス「弟子じゃない」

マーナム「あんたは有名な学者だ。 あぁいうやつがあとを断たない。 いつかは悪い風邪を運んできそうで」

アリーシャ「別にダイスさんのせいじゃ…」

マーナム「だいたい魔法使いはこの世にいない、 なのになんでそんなもの研究するんだ」

マーナム怒って上手に捌ける

 

劇中劇

エルカ「見える!見えるようになったわ!」

フロー「お困りのことがあれば私に…」

語り「こうして魔法使いはこの国の不幸せを幸せに 不便を便利に 悲しみを喜びに変えていった」

エルカ「素敵なものがこの世にはいーっぱい!」

みんな「ありがとう!魔法使いさん!ありがとう! そしてありがとう!」

ダイ「なんなんだ!!!この気持ちは! まるで王冠を取られたようなこの気持ち! これではどちらがこの国の王かわからぬ!誰も私を見ていない! 民衆よ!王はここだ!ここにいるぞ! この国に平和をもたらすのはこの私だ!」 へんなダンスするガンドラ王ちょっときもちわr…

 

かまど亭

アリーシャ「ごめんなさい…」

ダイス「あなたが謝ることじゃありません。 彼は誰よりもこの里のことを考えてくれています」

フローリア「毎晩見張りに立ってくれてること感謝してるのよ」

アリーシャ「そういう性分だから。気にしないで」

 

劇中劇

♪ダンドラ王が狂った~

ダイ「違う!悪いのは私じゃない!悪いのはこの魔法使いだ!」

♪嫉妬の鬼と化した~

ダイ「そうじゃない!悪いのは…悪いのはお前たちだ!」

♪あんなに慈愛に満ちた王だったのに~

フロー「王よ!私の話をお聞きください!」

ダイ「黙れ黙れ黙れー!」

フロー「私の話に耳を~!(刺される) ガクッ」

センターで倒れるフロー

♪なんてことを…聞いたことがあるぞ 魔法使いを刺したその剣は

エルカ 滅びの剣と化す~

殺戮が始まる

 

ダイ「うわぁー!エイ!エイ!エイ!なんだこれは…剣が勝手に… 」

見境なく誰も彼もを殺す、その剣は嫉妬と復讐にまみれた、 古い悪魔も敵も味方も女も子供もそして全ての魔法使いを皆殺しに した、止まることはない滅びの剣~

殺戮終わる

ヒュ~ンヒュ~ン

ダイ「誰だ」

風の魔法使い「我は~風の魔法使い~」

風やぁ~

ダわ~

風やぁ~

ダわ~

グルグル回っている

風の魔法使い「愚かな王よなぜこのような真似を…」

ダイ「自分でも分からぬ…」

風の魔法使い「ならば、風に問うのだ」

ダイ「なに?」

風の魔法使い「シャルレ ヴィレ ラーピア ヒュラヴゥーレ サーリヤー シャルレ ヴィレ ラーピア」

 

下手(劇中劇的には幕内)で舞台の仕掛けの紐を一生懸命引っ張るエルカ。しかし引っかかているようで落ない。エルカのピンチに気づいたフロー。 死んだ魔法使い役のフローが仮面越しに見て少しずつうんしょ… うんしょ…と這いつくばって舞台下手に履ける(かわいい)エルカと共に一生懸命引っ張るけどなかなか落ちない。

 

風の魔法使い「滅びの剣は我が呪文により封印された」

ダイ「私は一体これからどうすればいいのですか… 誰もいなくなったこの世で…」

風の魔法使い「お前の命を永遠に続くことにしよう。 悔恨と後悔と祈りを込めて永遠に生き続けるのだ。 それがお前に課せられた罰だ~」

ダイ「なぁーにー」

剣は花となって消えた。この国に奇跡がおこり戦は永久に消え去った。

花となって消えたで花落ちて来なくて劇団員がえ? って顔して下手をチラっとみたり、お互い見合わせたりする。必死のフローとエルカ。

歌いだす。

♪涙の雫は~風に拐われて~

 フローとエルカ、ここでやっとお花を落とす。真っ赤な花。勢い良すぎて風の魔法使いの仮面を落としてしまう。びっくりする魔法使い

未来へ運ばれて~ 光になるだろうあぁ~あぁ~あぁ~

 未来へ~くらいからフローとエルカ舞台に合流する。ここでいつもフローと座長がどっちがセンター行くか争う笑

座長がフローの場所とってフローが僕の場所!みたいな感じでやってる。微笑ましい。

(ダイの衣装の紐が落ちてしまった時、 フローがさりげなく拾って回収していたのまじデキジュ~! ってなった)



座長「礼!」

でお辞儀して終わる。

フローは椅子を持って下手にはける。」

 

幕変

 

舞台が赤くなる。センターで本を読んでいるダナトリア。

キャスヴィル「ダナトリア様。失礼します。先方からご報告が。ルトフの里の件です」

ダナトリア「見つかったのか」

キャスヴィル「はい。今夜中には証拠が手に入るかと」

ダナトリア「兵士を揃えろ。数はお前に任せる。 明け方までに執行し噂の火が広がる前に火元を囲んで焼き尽くせ。 全員殺して構わない。行け」

キャスヴィル「ひとつ質問が」

ダナトリア「構わん」

キャスヴィル「ルトフの里は長年中立的な立場を取っております。 魔法使いが滅んだ今、滅びの剣ひとつにそこまで…」

ダナトリア「キャスヴィルお前は頭がいい。そこだ気に入っている。私とは大違いだ。もしもこのテントに一匹の蜂が入ってきたとしよう。 この蜂を殺さず追い出すことが出来ればそれが一番いい。 賢いものはそのやり方を知っている。蜂の習性、行動、それらを計算すればこのテントから追い出すことは可能だ、だが

その蜂にその方法が利くかどうかまでは誰もわからない。特別な蜂かもしれない。より頭の良い蜂かもしれない。賢いものはそこが読めない。私は念のため。この蜂を逃がさず殺す。刺される前にな。それが最善だ。違うかキャスヴィル」

キャスヴィル「滅びの剣が見つかれば、 それは我々カダ王国に脅威になる」

ダナトリア「ナダージアの連中に渡ることだけは阻止したい。 それが若き国王のお望みだ」

キャスヴィル「かしこまりました」

 

…ダナトリアお前王じゃないんか~い! ってツッコミをしたのもいい思い出。

幕変

かまど亭で打ち上げ

かんぱ~い!いえーい!

座長「うおぉ~い!お前ら!なんなんだ!今日のあの劇は‼‼‼ 俺たちは言わずと知れた一角狼座泣く子は笑う笑う子は泣くそんじ ょそこらの旅芸人とは訳が違う!なのになんだ!今日のは…!」

静まり返る

座長「今までで…今までで一番最高だったじゃねーか!」

みんな「いえーい!」

フローリア「みんなー!今日は好きなだけ食べて飲んでね! お代は………払ってね!」

ズコーってなる。

日替わりネタ。

シャチホコ、シャンシャン。シャンシャン多めだった。

ダイス「そういえばリューン・フローとリューン・だいは?」

「なんか用事があるって言ってエルカと一緒に」

チャーミー「あいつらも最後に大失敗したでしょ? どこかで反省してんでしょ!」

ユンナ「あんのときのあんたの顔!」

チャーミーなんやて!ってなる

走ってくるアリーシア

アリーシア「フローリア!フローリア!」

フローリア「あんたもっと自分の身体を・・・」

アリーシャ「どうしよ…通過の儀で渡すはずの箱が…ないの…」

フローリア・ダイス「えっ!」

アリーシャ「私あなたに頼まれて隠し場所変えたんだけど、そこにないの…」

フローリア「大丈夫…落ち着いて……あぁ!エルカ! エルカ知らない?エルカ…」

アリーシャ「あいたたた…」

陣痛始まるみんなわたわた。

フローリア「誰か2階に!私はエルカを探しに行くわ…」

ダイス「一緒に!」

アルムス「ああああ、あの」

「何?」

アルムス「さ、さ、3人ならファランディーアの泉にあった場所に 行くって」

ダイスが走って下手へ去る。走り方変。変すぎる。みんな戸惑う。 ハローTOKYOで照史がやっていたようなポーズして行く。 そしてあまり速くない。

「おい!走った!」

…やはりダイスが走るのは珍しいらしい

ファランディーアの泉

月が2つ出ている。上手から3人が出てくる。 エルカはチャキチャキ歩く。 フローとダイは疲れたように歩いている。

フロー「ねぇー待ってよー」

エルカ「しっかりしなさいよ!あんた男でしょ!」

ダイ「怖いよーここ」

エルカ「頼りないんだから!早く行くよ!」

フロー「休憩しようよー」

エルカ「いやよ!/ヤダね!/しーまーせーん」

ダイ「エルカ、どこまで行くの?」

エルカ「この辺でいいわ」

フロー「で、秘密って何?」

エルカ「じゃーん!これ!通過の儀でもらう予定の箱! 隠してるの見て持ってきちゃった!

フローとダイ「おぉ!」と駆けよる。

ダイ「すっげ!エルカそれ!」

エルカ「死んだおばあちゃんが言ってたの。2つの月が満月になる 時、ファランディーアの泉で呪文を唱えると魔法が使えるようになるっ て!よ~し!ふんっ…開かない…」

男子のフローやダイに渡してみる。開かない。

ファンルン下手から出てくる「何してるの?何やってるの?」

3人「うわぁっ!」

フロー「あぁ!あなたは!」

ダイ「お前こそ何してんだよ!」

エルカ「あぁ、滅びの剣!」

ファンルン「そう! とりあえずこの辺りファランディーアの泉跡らしいから手当たり次 第掘り起こしてみたんだけど、残念ながら今のところ成果はゼロ」

エルカ「当たり前でしょ。そんなの伝説なんだから」

ダイ「滅びの剣を手にしてどうするんだ」

ファンルン「え?」

フロー「リューン・ダイ!」

ダイ「だから!滅びの剣を手にしてどうするんだって」

ファンルン「別にどうもしないさ。俺は大学で魔法考古学を専攻してるんだ。だからもし、見つけることができたら魔法の研究に使うだけ」

ダイ(なんだよ)って感じになる

フロー「研究の為ならいいよ!調和の為に魔法を使ってくれるなら!」(センター下手よりの階段 に座って)

ダイ「おい!リューン・フロー!本物の魔法はないって!」(やめろよ的な感じで言う)

フロー「いや!きっとある!」

ダイ「ない!」

フロー「あるよ!魔法使いだってきっといる! 魔法使いさえいればこの世に調和が戻るんだ!」

ファンルン「「あはは!調和?君面白いこというねぇ!/面白いやつだなぁ!あぁ、そうだ、 そのリューンなんとかってのはなんだい?

3人「…」え?的な感じで

エルカ「なんだい?ってただの名前だけど?」

ファンルン「兄弟?」

ダイ「違う!」

ファンルン「でも、同じ名前」

フロー「あぁ、 僕らの里の人たちはみんなリューンって名前なんだ」

ファンルン「リュン?」

ダイ「リューン!」

ファンルン「ん?じゃぁ、/ってことは、 この里の人間じゃないんだ?」

エルカ「そうよ!もういいじゃない」

ダイ「俺たちの里はもうないよ」

ファンルン「もしかして、あの戦争で?」

ダイ「そう。生き残った俺たちをこの里の人が…」

フロー「もう、昔の話さ。やめよう。」

エルカこの時ずっと箱持ってなんとなくいじっている。

エルカ「あっ、開いた!」

3人「え?」

フロー「何か入っている」

エルア「何か書いてある」

ファンルン「この呪文は3つの声で唱えるべし」

ダイ「おいっ!」

フロー「3つの声で呪文?」

ダイ「調和の3!」

エルカ「ほらぁ~!やっぱり3人で来て正解だった!」

フロー「ねぇ、待って。この呪文、これって…」

ダイ「!これお前のセリフと同じ!」

ファンルン「セリフって?」

エルカ「いちいちうるさいわね(なぁ!)!」

 「あんたねー!いちいちうるさいのよ!関係ないでしょ!」

フロー「シャルレヴィレラピア…」

エルカ「あぁ~!ダメダメ!1人で言っちゃ!」

フロー「あ、3人でか!」

ダイ「じゃぁ、3人で言おう!」

ファンルン「えっ!3人!?俺は?」

フロー「今絶対関係ないし/今絶対関係ないでしょ/どう考えても 今君じゃないでしょ?」

ファンルン「えー!なんでよー!仲間外れにしないでよー/すんな よー」ダダこねる。

エルカ「そもそも仲間じゃないし」(バッサリ切る)

ファンルン「…うーん…じゃぁ!合図出す!(3人「え?」)合図出す人必要でしょ!俺やる!」

「合図出す!合図出すから!合図係!」

「合図出す係やる!だって合図出す係いなかったらそろわないもん!」

(必死)日替わりで少し違う

フロー「そんな係いる?」

ファンルン「いる!」

フロー「じゃぁ、いいよ」

ファンルン「よっしゃー!~~~~(話始める)」

エルカ「早く!(イラッとして)」

合図出すくだりは日替わり、とても盛り上がる。

最初の方はフローが合図いる?じゃぁ、いいよ… のところで焦らす感じ。だんだんファンルンが合図がいる時―!とかテンション上げてくる。楽しい。

ファンルン「せーの!」(どこかの日にここのせーので噛んでしまって3人から怒られる。フローにバシッ!ってされる)

3人「シャルレヴィレラーピアヒュラヴゥレサリヤ!」 勢いよく早口で

ファンルンビビッて縮こまる。(腰抜けてる)3人はギュっとして る

………

エルカ「何だ!何も起きないじゃない!」

フロー「ちょっと待って!おかしい!風が止んだ!」(バックスクリーンの風の絵がそよいでいたのが消えるなんとなくあった風の効 果音が消える)

みんな「え?」

青暗くなる。月が揺れる。月が赤くなる。泉が湧き出てくる。

後ろに滅びの剣が出てくる

ファンルン「あぁ!まさかこれがファランディーアの泉?

エルカ「見てあれ!」センターに来る剣。剣に近づくエルカ。

ファンルン「おい!それに近づくな!」

泉に入りながら

エルカ「あなたは入ってこないで」 惹きつけられているかのように入っていく

ファンルン「おい!やめろって!」

フロー「やめて!エルカ!/エルカ何やってるの…!」

剣に近づく。魅せられたように見つめる。

ファンルン「抜いちゃだめだ―!」

エルカ滅びの剣を抜く

抜いちゃった!抜くなんて!

ゴ――――と音とともにスクリーンに牛のシルエット(顔のみ)が だんだん大きくなって出てくる。スクリーンから牛(着ぐるみ)が出てくる。

滅びの剣に乗っ取られるエルカ黒子2人がエルカを支えながら回転したりする。フローにもダイにも襲い掛かろうとする。

ダイ「エルカー!」

ファンルン「おいよそ見すんなって!」

ファンルン「コイツ化け物かよ!」

ダイも応戦する。フローは芸人なので戦う術がないので逃げる。

明らかに慣れているファンルン。

ダイ「お前、ただの学生じゃないな!?」

ファンルン「ナダージアでは3年の徴兵が義務付けられている。戦地にだって行ったことだってある!」

防御するもかなわなくなる。そんな時フローがエルカの前に出てくる。

フロー「エルカ…僕だよ…リューン・フローだよ!」(争いを嫌う フローなので懇願するような泣きそうな声で)

エルカ(滅びの剣)「リューン?」

フロー「シャルレ ヴィレ ラーピア ヒュラヴゥーレ サーリヤー

ヒュラフィー シュラフィー」

風の精♪荒ぶる闇の魂よ今は鎮まれリューン

エルカ正気に戻る

エルカ「リューン…」

追いかけてきたフローリアとダイス

フローリア「エルカ!」

ダイス「な…!なんてことを…!滅びの剣が…蘇ってしまった…」

滅びの剣に魅了されつつあるダイ近づく。

ダイス「触るな!」 と布を取り出し滅びの剣を触らないように包む。

ずっと滅びの剣を見るダイ

エルカ「ママ!ごめんなさい!私…私…」

フローリア「いえ、 エルカのせいじゃないわ私があなたをいつまでも子供扱いしたから …」

(え?そこ!?)

ファンルン「見ろ!里が燃えてる!」

ダイ「うおぉぉぉー」と唸り、 ダイスから滅びの剣を奪い下手にはける追いかけるみんな

 

奇襲するダナトリアとキャスヴィル。 マーナムが来てキャスヴィルと戦う。(ここさっきまで夫婦だった の辛い…)

ダナトリア

♪人を殺す正義

殺せ殺せみな殺せ~若き陛下の為~

 

ダナトリアめっちゃ忠実やん…若い陛下に忠実やん… って少なからず思ってしまった。

スクリーンに殺されるルトフの里の民がシルエットで映る。(しかし、殺せ殺せ~ で一人切られたあと薄っぺらくふっとばされるのは… どんだけ剣の波出てるの…)

かまど亭に着く。そこには一角狼座のみんながいる。

うわぁ~ と逃げようとするとダナトリアがマーナムの生首を持って来る。 団長にマーナムの首を投げつける。

団長「うわぁぁぁー!…マ…マーナム…」 と絶望のまなざしで見る。

ダナトリア「お前がこの里の長か?」

団長「長は今席を外している」

ダナトリア「滅びの剣はどこにある?」

団長「滅びの剣?そんなものない」(だって伝説)

ダナトリア怒る

ダイ来る

ダイ「滅びの剣ならここにある‼‼」

全員「⁉⁉⁉」ここでアムルス、アリーシャの様子見に行く為上手にはける

ダイ「お前…!!」

追いつくフローたち。

ダイ「リューン・フローあいつだ!こいつが俺たちの里を襲った! 」

 

♪血塗られた記憶

ダイ 剣で撥ねられた父さんの生首 (上手)

フロー それが僕の一番古い記憶だ (下手)

ダイ 扉破り 入ってきた兵士が口々叫んだ

二人 皆殺し 火を放て

フロー ベットの下で

                スクリーンにリューン・フローの

                うずくまってるシルエット

ダイ 隠れて聞いた

フロー 母さんの声

ダイ 途切れた悲鳴

フロー 床を伝って

ダイ 生ぬるい血が

二人 僕らを濡らす

 

フロー 穴を掘って母さん肉埋めた

                  手で土を掘っている

ダイ 何度吐いても血の匂いは残るよ

フロー 優しかった

ダイ 父も兄も

フロー 二度と僕を

ダイ 抱いてくれない

二人 ねぇもう一度笑ってよ

              二人センターへ移動

 空翳した手は幸せを掴むため まだ涙にしか届かないけど

 空翳した手は幸せを掴むため まだ爪も指も血まみれだけど

 今の僕らはあの日の子供じゃない

ダイ 殺して…やるぅーーーー!

 

フロー リューン・ダイ!!!

滅びの剣に触れる。人が変わったように強くなりまずキャスヴィルに切りかかる。

座長「おっ!ダイいいぞ!その調子だ!」

と言った途端ダイに切られる

座長「な…なぜ…」信じられないような表情と声色。 驚くみんなダイ自身も驚いている。そしてなりふり構わずに剣を振りかざす。みんな死んでいく…

必死に右に左に逃げるみんな。 ダナトリアに目を付けたら出てくる滅びの剣の魔獣。

下手でダナトリアの左足を切り落とす。

命を奪おうとしたとき、

フロー「リューン!」

同時に流れる風のレクイエム

止まるダイ

ファンルン「またあいつが止めた…」

赤ちゃん泣き声

正気に戻るダイ

幕がかかるフライヤー付けられるダイ。

滅びの剣の魔獣に連れ去られる。

ダイ「リューン・フロー…約束したよな…俺がもし…」

フロー「リューン・ダイ!!!!そんな…そんな…」

残ったルトフの里の民

ダイスに滅びの剣を持ったものがどうなるのか聞く

「あの剣を一度手にしてしまったものは手から離れることはない。 リューン・ ダイは剥き出しの剣を持ったまま鞘に収めることも手を切り落とすこ ともできない。 ただ剣の奴隷として目に映ったすべての人間を切り殺し続けるしか ないのです。彼が死ぬまで…」

フロー「助ける方法はないのですか…」すがるように

ダイス「残念ながら…」

フロー「それじゃあ、リューン・ ダイを止めるには殺すしかないってこと…?」

エルカ「私のせいで…」

フロー「わかった。僕がリューン・ダイを止める」

ダイがいなくなったあとの失意の顔
死ぬまで殺戮をやめないだろう
死ぬまで殺し続けるとダイスに教えられ、はっ、 僕が身を呈して君を守る…って心に決める顔つきが変わる

驚くみんな。ダイを止めるということはダイを殺すということ。

本気か?と聞かれる。

フロー「でも約束したんだ。リューン・ダイと。必ず」

声だけ

ダイ「大丈夫!俺にはお前がいる。もしも俺が道を誤ったときはお前が俺を救ってくれる。そうだろ? 」

フロー「うん。約束する。この身を挺してでも」

 

エルカ「私も行く。」

フローリア「エルカ!!!」

エルカ「ごめんなさい。ママ。 もとはといえば私のせいだし責任をとりたいの。」

フローリア「エルカ…あたしこそごめんなさい。 いつまでもあなたを子ども扱いして… いつまでも子供だと思っていた…でも違うのよね?」

エルカ「行ってもいい?」

フローリア「ええ」

ダイス「ならば私が有能な戦士を授けましょう。 もしも二人を守りきれたら魔法学会にあなたを私の初めての弟子として迎えいれましょう」とファンルンを出す

ファンルン「え?」

戸惑うファンルン

エルカ「行くの!?行かないの!?」

ファンルン「んあぁー!行きますよ!行きます!!」

エルカ「そうと決まったら準備!」

ダイス「リューン・フロー、これは風を起こす魔法道具です。もし風が必要なときこれを吹きなさい」

フロー ありがとうございます。ダイス先生」

ダイス「気を付けて」

準備をしに行くフロー、エルカ、ファンルン

下手にはけようとするダイスに

フローリア「あなたも行くのね…ガンドラ国王…」

ダイス「えぇ、風の魔法の使いを探しに」

フローリア祈る。

舟に乗り込むフロー、エルカ、ファンルン

 

♪風の舟

鋭い眼差しで前だけを力強く見るフローの目。

フロー その魔法は 風を呼ぶ

ファンルン 風は舟の 帆に孕む

エルカ 舟は走る 波を切り海原へと

三人 迷いもなく進んでゆく

        キミが消えた 南の空

         冒険という旅が始まる

 

         キミの声がする

         風の彼方から

         深き憂いに震えて

        途切れ途切れに

        キミをもう一度

        この胸に抱こう

        涙で錆びた未来が

        動き出すまで

ダイ 空翳した手は

ダナトリア 若き陛下のため

全員 風の彼方から

ダイ 幸せを掴むため

ダイス 時だけが流れ去り

全員 君の声が

ダイ まだ涙にしか

ダナトリア 若き陛下のため?

全員 風の彼方から

ダイ 届かない僕だけど

 

ダイス 魂は引き継がれ 果てしない明日へ

 

全員 キミの声がする

           風の彼方から

           深き憂いに震えて

        途切れ途切れに

        キミをもう一度

        この胸に抱こう

        涙で錆びた未来が

         動き出すまで

フロー キミが微笑めば

全員 運命は揺れる

         闇と光が

         代わる代わるに

フロエルカ 君をもう一度

全員 この胸に抱こう

        錆びた未来が

        動きだすまで

      …声が聴こえる

 

一幕終